セ首位“ヤク進”支える代打陣の奮闘 打率&打点リーグ1位に8V打も最多

[ 2021年10月5日 05:30 ]

今季セ各球団の代打成績
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 ヤクルトの首位快走で見逃せないのが代打陣の健闘だ。ここまでのチーム代打成績は239打数61安打(打率・255)、1本塁打、27打点。打率、打点ともリーグ1位で、8V打も巨人の4V打を大きく引き離し最多と中身が濃い。ヤクルトは前半戦終了時に首位阪神に2・5ゲーム差のリーグ3位。それが、後半戦は21勝12敗7分け(勝率・636)と加速し9月22日に初めて単独首位に。以後、その座をキープしている。

 代打陣もチームの勢いに呼応するように、前半戦の打率・247から後半戦は・274にアップ。打線に厚みを加えている。個人別ではベテランの川端が73度の起用で69打数25安打(打率・362)、1本塁打、17打点、5V打と活躍。代打のシーズン最多安打は07年真中満(ヤ)の31安打となっており、残り20試合で記録更新に挑む。

 対照的なのが現在3位の巨人だ。代打の打率は・191でリーグワースト。唯一1割台に沈んでいる。個人別最多起用の亀井は先発出場では打率・246だが、代打だと・179にダウン。昨年も巨人のチーム代打打率は・186と2割に届かなかった。巨人が2年連続で代打打率が2割未満だと70年(・175)、71年(・182)以来50年ぶり。代打陣の不振はチームにとって誤算といえそうだ。(記録課・宮入 徹)=終わり=

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