菊地選手がドラフト金の卵発掘 神村学園・泰勝利 リアル巨人の星、星飛雄馬のような左腕

[ 2021年10月5日 05:30 ]

神村学園の左腕・泰
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 運命のドラフト会議まであと6日。今年は例年よりも早い11日に開催されるだけに、スカウトの動きが慌ただしくなってきた。そんな中、金の卵を発掘するために全国を駆け巡るフリーライターの菊地選手(39)がお薦めする選手を紹介する。コンセプトは「化けたらとんでもない選手になる」――。

 【神村学園・泰勝利投手(17)】リアル巨人の星。この言葉がぴったりな左投手です。身長は1メートル70ちょっとですけど球速は150キロ。星飛雄馬のようなタイプです。出身は奄美大島で、中学校では野球部がなかったそうです。クラブチームには所属していましたが、毎回参加するわけではなかったようですね。

 親とキャッチボールをしたりして練習をしていたみたいで、まさに巨人の星です。神村学園に入学した当初は110キロ台。そこから球速が40キロもアップしたんです。キャッチャーミットを粉砕するような球を投げます。三振も多く奪う一方、四球も簡単に出してしまうこともあります。粗削りですね。裏を返せば、まだまだ伸びしろがある投手だと思います。本家を超えてほしいですね。

 ◇泰 勝利(たい・かつとし)2003年(平15)11月11日生まれ、鹿児島県出身の17歳。小4から野球を始める。阿木名中では軟式チームでプレー。神村学園では2年秋からエース。1メートル73、78キロ。左投げ右打ち。

 ◇菊地選手(きくちせんしゅ)1982年(昭57)生まれ。本名・菊地高弘。雑誌「野球小僧」「野球太郎」の編集部員を経て15年4月からフリーライターに。ドラフト候補の取材をメインに活動し、ツイッター上で「大谷翔平」とツイートした最初の人物(2010年10月8日)。野球部員の生態を分析する「野球部研究家」としても活動しつつ、さまざまな媒体で選手視点からの記事を寄稿。著書に、あるある本の元祖「野球部あるある」(集英社)などがある。ツイッターアカウント:@kikuchiplayer

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2021年10月5日のニュース