ソフトバンク育成強化へ3軍拡大 試合数、選手数増&中南米若手3選手を獲得

[ 2021年10月5日 05:30 ]

ソフトバンク・三笠GM

 ソフトバンクの三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM、47)が4日、オンライン会見し、来季から加入する育成選手として、ドミニカ共和国、メキシコ出身の16~21歳の3選手と契約を結んだと発表した。今後も世界中の有望な若手選手の獲得を目指す。来季の3軍の選手数、試合数を増やし、育成システムをさらに強化する方針だ。

 ソフトバンクは球団創設時から「めざせ世界一!」のスローガンを掲げ、選手育成に力を注いできた。三笠GMは会見で3軍を拡大し、さらに強化を図る方針を示した。

 「11年から3軍制を始めて10年。16年に筑後(ファーム施設)をオープンさせ5年。来季は日本の育成ドラフト選手だけでなく、有望な育成外国人を獲得し、ホークスの土壌で育てることにチャレンジしたい」

 その“第1弾”として中南米から16~21歳の3選手を獲得したと発表した。「メジャーが中南米の若い選手と契約している。それに倣う、対抗するとこの年齢になった」。メキシコ出身のアレクサンダー・アルメンタ投手(17)、ともにドミニカ共和国出身のマイロン・フェリックス投手(21)、フランケリー・ヘラルディーノ内野手(16)の3選手で来春キャンプ前に来日する。三笠GMは「アルメンタはメキシカンリーグでもデビュー済み。早く出てきてくれると期待している」と期待。さらには「中南米だけでなく台湾、韓国も調査していく」と語った。

 また、11日のドラフト会議でも育成選手を積極的に指名し、支配下70枠と合わせて「100人を超える所帯にしたい」とした。さらに来季3軍戦を大幅に増やす予定で「今、年間で80くらいなので2倍弱の130、140に」と語った。

 千賀、甲斐、モイネロ、石川、牧原大、周東らが育成から中心選手に育った。今回の3軍拡大で12球団随一の育成システムをより充実させる。(井上 満夫)

 ◇アレクサンダー・アルメンタ 2004年6月26日生まれ、メキシコ出身の17歳投手。背番号135。今季はメキシカンリーグ2試合で0勝0敗、防御率0・00。1メートル85、79キロ。左投げ左打ち。「日本のトップピッチャーになれるよう、体力、技術を身につけていきたい」 

 ◇マイロン・フェリックス 1999年11月29日生まれ、ドミニカ共和国出身の21歳投手。背番号は141。1メートル90、81キロ、右投げ右打ち。「(元阪神投手のドリスと同郷で)自分も同じように日本で活躍したいですし、1日も早く1軍で投げられるよう努力していきます」

 ◇フランケリー・ヘラルディーノ 2004年11月20日生まれ、ドミニカ共和国出身の16歳内野手。背番号は146。1メートル83、73キロ。右投げ両打ち。「自分がしっかり結果を出して、次の若いドミニカ人選手への道をつくりたいです」

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