【イースタン期待の若手】ロッテ2年目・植田 打撃磨き目指せ“育成の星”「信頼される捕手になりたい」

[ 2021年10月5日 05:30 ]

今季中の1軍登録を目指すロッテ・植田
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 ロッテの2年目・植田将太捕手(23)が大きな成長を遂げている。19年の育成ドラフト2位で入団。8月30日に待望の支配下登録となった。慶大4年春に右肘手術を受けたことから、プロ1年目の開幕時点ではスローイングをセーブしながらプレー。不安を払拭(ふっしょく)し、ソフトバンク・甲斐拓也捕手を目標に、今季中の1軍昇格も諦めていない。

 背番号が「125」から「95」になってから1カ月が経過した。プロ入りから2年以内での支配下登録を目指してきた植田は「やることは変わりないけど、他の育成選手もいる中で、自分を支配下登録していただいた。責任感とか、しっかりやらないといけないという気持ちはあります」と心境を明かした。

 東京五輪期間中に開催されたエキシビションマッチで、チャンスが訪れた。1軍合流すると、甲子園での阪神戦では“プロ初安打”となる左前打を放った。マスクをかぶっても、盗塁を立て続けに阻止するなど、強肩ぶりも発揮。「やってきたことは1軍でも通用するぞと(2軍バッテリー担当の)金沢コーチから言われたので自信を持ってできた」。これが8月30日の支配下登録につながった。

 慶大時代は同じ捕手に同期の郡司(現中日)がおり、4年春の右肘手術もあってリーグ戦通算1安打。入団当初はスローイングをセーブしながらのプレーだったが「練習しながら新しい感覚もできてきた。少しずつ自信もついてきた」と不安はなくなった。春季キャンプから守備面をアピールしようと、ブロッキングと二塁送球を意識してきたことが実を結んでいる。

 課題の打撃は6月まで打率・162も、下半身主導のフォームに取り組んで7、8月は30打数10安打、打率・333と成長を見せた。「同じ育成から支配下になった甲斐選手のような、信頼される捕手になりたい。今年中に1軍に上がれたらベスト。そこを目標にしていきたい」と泥だらけになり、練習に励んでいる。

 ◇植田 将太(うえだ・しょうた)1997年(平9)12月18日生まれ、大阪府出身の23歳。津留崎(楽天)、柳町(ソフトバンク)と同期だった慶応高時代は甲子園出場なし。慶大では4年春にトミー・ジョン手術を受けるなど、郡司(中日)の控えでリーグ戦通算わずか1安打。19年育成ドラフト2位でロッテに入団。1メートル80、86キロ。右投げ右打ち。

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