三島南・前田銀治 強肩強打の俊足スラッガー、目指すは清原さん 11日ドラフト会議

[ 2021年10月5日 11:54 ]

”目標は清原さん”の前田
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 2021年プロ野球ドラフト会議(NPB新人選手選択会議)が11日(都内)に迫った。静岡県内高校生でただ一人、NPBでプレーすることを夢見て志望届を提出したのが三島南の前田銀治外野手(17)だ。指名につながる調査書は阪神を除く11球団から届いた。高校通算31本塁打を誇る強肩強打の俊足スラッガーが、期待を胸に現在の思いを吐露した。(構成=小澤 秀人)

――運命のドラフト会議まで1週間を切りました。
 まだ緊張感はないです。こないだカレンダーを見た時は“あと2週間しかない”と思って、急に近づいてきた感じはあります。前日や当日はきっとドキドキですね。

――最近の生活は。
 毎日練習に出てポール間を最低10本は走って。それから後輩に混じってフリー打撃やノックを受けています。

――NPB志望では静岡県内唯一の高校生になりましたね。
 もし指名していただけたら恥ずかしいプレーはできない。公立の高校生上がりとかではなく、できるというところを見せたいです。

――志望届は8月30日と提出日が早かったですね。その意味は大きかった。
 プロに行く決意は固まっていた。早く出して意思表示をしたかったんです。早く準備をして、心にゆとりを持ちたかったです。

――その分、球団と早々に接触が可能となりましたね。
 来てくださったスカウトの方と話をする中で、自分を評価していただいていることを感じましたし、その後の練習におけるモチベーションにつながっています。

――11球団から調査書とは凄いですね。
 驚きです。僕は中学(スルガボーイズ)まで目立った選手ではなかったので。高校で急激に注目されたことにもビックリです。

――球団との会話で心に響いた内容は。
 何人かの方からお話いただいたのは、プロに入ったら底辺。挫折はいくらでもするけれど、それでも思っている選手像や3割30本30盗塁といった目標を忘れずに追いかけていけばいずれかなうと。“そうなりたい”のではなく、“そうなるんだ”と思い続けなさいと言われました。

――個人の評価については!?
 バッティングを評価していただけてるというのは聞いていたんですが、(外野手としての)守備範囲が広いと言っていただいて自信になりました。

――有意義な瞬間になりましたね。
 直接会ってお話ができて良かったです。僕は日頃からニュースやネットを見ないようにしてるんです。悪いことを書かれていたらモチベーションが下がるんで。でも、実際にスカウトの方とお会いして自分のレベルや立ち位置がわかりました。

――では、見据えるところは打撃なら大好きな清原さん。
 そうです。センターから右方向にホームランを打っている姿が凄く格好良かった。とくに西武時代に(94年日本シリーズ第5戦で)巨人の桑田さんから2打席連続バックスクリーンに放り込んだシーンが目に焼き付いています。あんなバッターになりたいんです。

――プロになって清原さんから“銀ちゃん”なんて声掛けされたらたまらないですね。
 はい。支配化で獲っていただけたらうれしいですけど、育成でももいい。ただ入るだけじゃダメ。入ってからどれだけあがけるか。本当に頑張りたいですし、あとは天命を待つだけです。

 ◆前田 銀治(まえだ・ぎんじ)2003年(平15)11月19日生まれ、静岡県三島市出身の17歳。沢地小5年から沢地ジュニアソフトボールSSでプレー。山田中では中学硬式野球のスルガボーイズに入団し、3年夏の全国選手権に1番・中堅手で出場し初戦敗退。三島南入学後は1年秋から外野手でレギュラー。2年秋に県4位ながら21世紀枠として今春センバツに出場し、鳥取城北に初戦敗退。今夏は第5シードで県4回戦敗退。1メートル82、98キロ。右投げ右打ち。50メートル走6秒0。家族は両親と姉、兄。血液型AB。

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