神宮の「風の力借りた」 39歳ヤクルト青木 球団最年長満弾で球団新13戦負けなし

[ 2021年9月29日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4ー0DeNA ( 2021年9月28日    神宮 )

<ヤ・D>5回2死満塁、満塁ホームランを放ち笑顔でハイタッチをかわす青木 (撮影・白鳥 佳樹)
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 15年以来6年ぶりの優勝を狙うヤクルトは28日、DeNA戦に快勝して首位堅守。5回2死満塁で青木宣親外野手(39)が左越えにチーム最年長のグランドスラムとなる6号を運んだ。先発の奥川恭伸投手(20)ら投手陣も球団新の4試合連続無失点と好調。11年9月以来10年ぶりの9連勝で4分けも含め球団新記録の13試合負けなしとなった。2位・阪神が敗れたため、30日にも優勝マジック「18」が点灯する。

 右翼から左翼方向に吹く秋の涼風が、白球を運ぶ。神宮の杜に愛されている証拠だろう。青木が左打席から逆方向に流し打った打球が、失速することなく伸び続ける。チームの勝利を決定づける一発は左翼席に消えた。

 「風の力を借りた。レフトは越えると思ったけど、まさか一発になるとは。最高の結果になってよかった」

 0―0の5回2死満塁。東の外角135キロカットボールにバットを合わせた。今季6号は通算6本目の満塁弾。04年・古田敦也の38歳8カ月の球団最年長記録を39歳8カ月で大幅に更新した。野手最年長は「来年40歳だけど痛いところもない。古田さんの記録を抜けてうれしい」と笑った。

 青木が吹かせてきた風がチームに浸透してきた。日本球界に復帰した18年は2位も翌19年から2年連続で最下位。覇気がない雰囲気を「自分が騒いでいるような状況」と振り返る。それでも率先して声を出し続けた。今は新主将の山田が投手に積極的に声を掛け、ベテランの嶋が盛り上げ、村上ら若手が声を張り上げる。「今年はそんなに声を出してない。3年間、自分がやってきたことをチームができている」と言う。

 もちろん自身の献身ぶりも変わらない。休養で欠場した15日の阪神戦では打席で肘当てが壊れた塩見にスペアを渡しにいくなど若手がやるような役目を率先して行った。この日は休み明けの一戦。「一息ついての試合。涼しくて過ごしやすい感じだったし、そのまま行きたくない」と感じたベテランは初回の守備に就く前に「初回からしっかり入っていこう」とナインを引き締め、勝利へと導いた。

 チームは9連勝で首位を堅守。13戦負けなしは球団新記録だ。前回優勝した6年前はメジャーリーガーだった青木は「ヤクルトで優勝することが一番の目標」と力を込める。実りの秋。頂点に向かって吹く風を、感じている。(青森 正宣)

 ▼ヤクルト・高津監督(満塁弾を放った青木について)あっち(逆方向)に飛距離が出る彼らしい打撃。(直前の)塩見の三振で嫌なムードになりかけたところで素晴らしい一発だった。

 《球団新月間4本目》青木(ヤ)が通算6本目の満塁本塁打。ヤクルトの通算最多満塁本塁打は池山の10本だが、6本はラミレス、畠山の各7本に次ぐ歴代単独5位に浮上した。また青木は現在39歳8カ月。チームでは04年古田の38歳8カ月を抜く最年長満塁弾になった。これで今月のヤクルトは17日塩見、21日村上、26日山田と合わせ満塁弾が4本。チーム月間最多満塁本塁打は80年8月西武、96年5月近鉄の各5本で4本以上は17年5月の楽天以来プロ野球11度目。ヤクルトでは17年8月まで3度あった3本を抜く球団新記録だ。

 《30日にもM18点灯》首位のヤクルトが勝ち、2位の阪神が敗れたため、早ければ、30日にもヤクルトに優勝へのマジックナンバーが点灯する。ヤクルトが29、30日にDeNAに2連勝の場合は、その間に阪神が広島に2連敗か1敗1分けで、ヤクルトが1勝1分けでも阪神が2連敗ならM18点灯となるがどうか。

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