巨人3連敗で9月セ界最下位まっしぐら…原監督も嘆き節「毎度毎度、もう目覚めないと」

セ・リーグ   巨人2－5中日 （ 2021年9月28日    バンテリンD ）

＜中・巨＞8回無死一、三塁、丸の併殺打で追いつくも、チャンスがなくなりガックリの原監督（右）＝撮影・椎名　航
Photo By スポニチ

　8月29日には一時首位にも浮上した巨人が、9月の苦しい状況を抜け出せない。6勝12敗5分けはリーグ最下位。3連敗で首位・ヤクルトと5ゲーム差となった原監督は「毎度毎度、もう目覚めないと。同じようなゲーム展開で」と嘆いた。

　好機で畳みかけることができない。6回までに10三振した柳から0―1の8回、無死一、三塁とした。だが、丸が二ゴロ併殺で1点止まりだった。元木ヘッドコーチも「1点で終わるのが非常に多い」と指摘する。中日の内野陣は前進守備ではなく、「1点OK」という通常の守備隊形。結果的に丸が狙い通りに打ち取られた。

　直前で原監督は2つの勝負手を打った。一つは中島の犠打（記録は犠打野選）。オリックス時代の18年以来3年ぶりで、巨人移籍後は初だった。もう一つは一塁に残った中島に代走・増田大を起用。一気に逆転を狙って丸に懸けた。試合前、原監督は「丸は（今季中日戦で）惨たんたるもの。期待感だけで使うのは難しい」と先発から外すことも視野に入れていたが、それでも先発起用。期待に応えることができなかった。

　昨年9月は19勝6敗1分けでリーグ2連覇へスパートしたが、真逆の状況。「粘り強くは戦っている。しかしもう少し早めに躍動しないと」と原監督。一気にチーム状況を好転させる勝利が欲しい。（神田　佑）

　≪27年ぶり勝率4割未満危機≫巨人は中日に敗れ9月は6勝12敗5分け（勝率.333）でセの最下位。今月の残り2試合に勝たないとチームでは94年の.286（4勝10敗）以来27年ぶりに9月の勝率が4割未満になってしまう。今月はカード初戦に2勝7敗1分け（.222）と大きく負け越し。先制試合は8月までは34勝13敗9分け（.723）だったが、今月は3勝5敗1分け（.375）と取りこぼしが目立つ。