阪神・中田が引退会見「自分は好きな言葉」落合監督との“暴れ馬”秘話も 鳴尾浜ブルペンで“ラスト登板”

[ 2021年9月29日 17:00 ]

引退会見で涙する中田
Photo By スポニチ

 阪神の中田賢一投手(39)が29日、西宮市内のホテルで引退会見を行った。ブラックのスーツで登場し「本当にやり切ったなという思いが一番で17年間、幸せだったなと思っています」とプロ生活を回想。両親への思いには涙を流す場面もあった。

 中日時代、当時の落合監督から“暴れ馬”と命名された右腕は「監督自身が打席に立って“ここに来ると思っていたら、強い球でインコースに抜けてきたり、そういうズレるタイプの投手は本当に打ちづらいんだよ”と言って頂いて。“スタイルを変えず強い球を投げていきなさい”と言ってもらって。あんまり良いイメージでは捉えられないと思うんですけど、自分の中では好きな言葉」と振り返った。ソフトバンク時代も同僚だったスアレスから花束を受け取った。

 会見前には鳴尾浜球場で2軍の全体練習に参加。ブルペン入りして“最後の投球”を行った。岩田稔、桑原、チェンらチームメートも見守るなか全力で約30球を投じ「投げ納めしようと思って。それぞれの変化球が決まるまで。みんな見守ってくれてありがたかったですね。送り出してくれた感はありますね」と振り返った。

 最後の1球はアウトローへの直球。「最後にしっかりアウトローに真っ直ぐビタッと決めれたんで。3球投げミスしました。そういうところかなと思いました(笑い)」と爽やかな表情で現役生活を終えた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月29日のニュース