阪神・秋山 7回2失点も援護なく6敗目 矢野監督は責めず「アキの仕事はしてくれた」

[ 2021年9月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0-2広島 ( 2021年9月28日    甲子園 )

<神・広(19)>4回、秋山は鈴木誠に先制ソロを浴びる(撮影・平嶋 理子)
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 好投でも、追い求めたチームの勝利にはつながらなかった。阪神先発の秋山は7回6安打2失点で降板。今季だけで5勝をマークする得意の広島相手に手痛い黒星を喫した。

 「先制点を与えてしまい、チームに勝ちをつけることができなかったことが全てです。悔しい気持ちです」

 与えたくなかった1点を失ったのは両軍スコアレスで迎えた4回だった。1死から鈴木誠に初球のカットボールを捉えられ、バックスクリーン左に飛び込む先制ソロを被弾。自らの失策も絡んで1死二、三塁とされた3回のピンチを上本、小園を連続三振に斬って打線の奮起を待っていた中、相手主砲のパワーに屈した。

 5回も先頭の会沢に左翼フェンス直撃の二塁打を許し、床田の犠打を処理したマルテの一塁悪送球で一、三塁。上本にはしぶとく右翼へ犠飛を打ち上げられ追加点を奪われた。大崩れすることなく7回まで9奪三振でハイクオリティースタート(7回以上、自責2以下)を記録したのが、せめてもの意地。矢野監督も「内容は申し分なかったと思う。ホームランとか自分のミスもあったけど。その後も粘れたしアキの仕事はしてくれた」と責めなかった。

 試合前の時点でも今季だけで7試合に登板し、10勝のうち半分の白星を挙げ、防御率は1・49。満を持してカード初戦のマウンドに上がった“鯉キラー”だったが、援護にも恵まれず6敗目となった。

 一歩後退となったが、リーグ優勝に向けた厳しい戦いは、これからも続いていく。一つでも多く勝ちに貢献するべく、背番号46が先頭で投手陣を引っ張っていくことに変わりはない。(遠藤 礼)

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2021年9月29日のニュース