関本賢太郎氏 阪神に必要なのは当たって砕けろの姿勢 広島のような奇襲を辞さない時期に来ている

[ 2021年9月29日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神0-2広島 ( 2021年9月28日    甲子園 )

関本賢太郎氏
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 【関本賢太郎 視点】この日のような接戦で、5回のミス絡みの失点はいただけない。バント処理でマルテが一塁に悪送球したが、正直、何とも言いようがないプレーだった。どうしたのか。3回のバント処理ミスも失点にこそつながらなかったが、試合の流れを悪くした。試合を通じて気になったのは、チーム全体に勢いを感じなかった点だ。全体的に硬く、守りに入っているようにさえ感じた。

 優勝争いの緊張感というのは、間違いなくあると思う。僕たちも優勝経験がない時は、やはりガチガチになった。でも、僕たちがガチガチになっている時には、カネさん(金本)が打ってくれた。劣勢の突破口を開いてくれたから僕たちも続くことができた。でも今のチームに「カネさん」はいない。その役目を担える選手もいない。

 それなら、当たって砕ける姿勢が見たい。失うものはない。今こそ大胆に、思い切ってプレーするべきだ。前半戦はミスがあっても、それを取り返すぞ、という気概が見えた。緊張する時には身近な人たちの笑顔を思い出してみてほしい。家族、毎日サポートしてくれる裏方さん、トレーナー……。自分たちのプレーが、その人たちの笑顔につながる。それも想像しながら、戦ってほしい。

 零敗を喫したように、正直、打線の状態は良いとは言えない。ただ、座して個々の復調を待っているだけでは、さらに首位とのゲーム差が開いてしまう恐れがある。残り試合数も少ない。この日の広島がスクイズなどで動いてきたように、阪神も奇襲を辞さない時期に来ている。なりふり構わず、得点を奪いに行かないといけない。まだ、わずか1ゲーム差だ。こんな試合をしている場合ではない。苦しい戦いが続く今こそ、相手にかみつかんばかりの勢いで、虎の牙をむく時だ。

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