ヤクルト・奥川 驚異の47回2/3無四球投球で圧投8勝! 球団新4試合連続無失点リレー

[ 2021年9月29日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―0DeNA ( 2021年9月28日    神宮 )

<ヤ・D>8勝目を挙げグッズを手に青木(左)と笑顔を見せる奥川(撮影・白鳥 佳樹)
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 崩れない。乱れることもない。ヤクルト・奥川がスコアボードに6つの「0」を並べた。球団新記録の4試合連続無失点リレーを演出したのに20歳の若者らしく初々しかった。

 「(チームが連勝中で)自分で止めないようにプレッシャーが凄かった。止めないでよかったです」。自分の勝利より、連勝ストッパーにならずに胸をなで下ろしたが、6回3安打無失点は胸を張っていい。チームの9連勝に十分に貢献した。

 調子は良くない。だから「悪いなりに工夫して投げた」。微妙な制球に苦しんだが、甘いコースには投げない。最大のピンチは3回。三塁・村上の失策で走者を出し、2死三塁のピンチを迎えたが、3番・佐野を真ん中低めのフォークで空振り三振。力強いガッツポーズを見せた。4回以降は危なげない投球。無四球投球を7試合、47回2/3まで伸ばした。

 この日は打席でも貢献した。5回1死一、二塁からバスターで左前打。青木の満塁弾につなげた。「ずっと打ててなかったので、うれしい」。投打に躍動して8勝目。新人王資格を持っており、白星を重ねて優勝に貢献すれば広島・栗林らをまくってタイトルを奪取する可能性もある。

 「ゲームをつくれてよかった」と奥川。20歳の右腕が、首位快走にさらに拍車を掛けた。

 ≪連続イニングはあと3≫ヤクルトが14日阪神戦から13戦無敗(9勝4分け)。チームの9連勝は11年以来で、13試合連続無敗は91、02年の各12試合を抜く球団最長になった。また、24日中日戦からは4試合連続無失点で、同戦初回からの連続イニング無失点も36イニングまで伸びた。4試合連続無失点は過去6度の3試合を抜く球団新記録。連続イニング無失点のチーム記録は62年の39イニングとなっており、あと3イニングで並ぶがどうか。

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2021年9月29日のニュース