ソフトB、3連勝で3位楽天に0・5差接近 デスパ弾で天敵の西武・高橋に16戦ぶり土つけた!

[ 2021年9月29日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5-2西武 ( 2021年9月28日    ペイペイD )

<ソ・西21>2回無死一塁、中越えに先制2ランを放つデスパイネ。投手・高橋光成(撮影・岡田 丈靖)
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 天敵攻略!ソフトバンクは28日、西武を5―2で下し、連勝を3に伸ばした。2回にアルフレド・デスパイネ外野手(35)の先制2ランなどで4点を奪い、9連勝を許していた相手先発・高橋を攻略。19年4月21日の対戦以来16試合ぶりに黒星を付けた。貯金を1とし、3位・楽天に0・5ゲーム差と詰め寄った。

 1打席目から頼もしい限りだった。2回無死一塁でデスパイネが登場。カウント1―1から高橋の内寄りの直球を捉えた。最初のスイングで確実に仕留め、バックスクリーンに突き刺す先制の5号2ラン。小さくガッツポーズしてダイヤモンドを一周した。

 「相手は素晴らしい投手だが、練習から調子は良かったし、1球を見逃さない準備はできていたよ。完璧でした」とお立ち台で笑った。この回は甲斐の2ランも飛び出し、スコアボードに「4」を刻んだ。

 試合前、選手に伝えられた高橋対策は2つあった。「低めの球は振らない」「低めの球で見逃し三振は仕方ない」。9連勝を許していた宿敵相手に、デスパイネは対策を忠実に実践した。4―0の5回2死三塁でカウント1―1からの高めフォークを再び最初のスイングで右前適時打。貴重な追加点となり、高橋に19年4月21日の対戦以来、16試合ぶりに黒星を付けた。

 今季はシーズン前半戦をけがや不調に苦しんだが、これで10試合連続安打となった。好調の要因は「過去は過去。試合の準備をして笑顔で楽しくやっているから。この結果になる」と分析する。

 チームは3連勝で13試合ぶりに貯金を1とし、クライマックスシリーズ(CS)進出圏の3位・楽天に0・5ゲーム差と詰め寄った。工藤監督は「デスパイネは狙い球をシンプルに打てている」と称えた。残り21試合、調子を上げてきた助っ人の存在は心強い。(井上 満夫)

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