「守備がだめで外野に回った」明豊・阿南がスーパーキャッチで4強貢献「下手なりですね」

[ 2021年3月29日 18:24 ]

第93回選抜高校野球大会第9日第3試合 準々決勝   明豊6-4智弁学園 ( 2021年3月29日    甲子園 )

<智弁学園・明豊>6回2死一、三塁、明豊・阿南は智弁学園・山下の左飛をフェンスに激突しながら好捕する (撮影・後藤 大輝)
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 明豊の2年ぶりのベスト4進出をたぐり寄せるスーパープレーだった。

 6回だ。明豊は2点を返され5―3。2死一、三塁の場面。智弁学園の4番・山下陽輔の打球は左翼・阿南心雄(しゆう)の頭上を襲った。2メートルほど定位置より前にいたという阿南は「全力で後ろに走りました」。背走しながらボールをつかみ、フェンスに激突。しばらく起き上がれなかったが、ボールを収めたグラブを掲げると、場内から万雷の拍手に包まれた。「ボールに食らいついていった結果。小さい頃から(高校野球を)テレビで見ていて“わー”という歓声を今自分が受けているのは、不思議な感じでした」とはにかんだ。 

 阿南はもともとは遊撃だったが、「守備がだめで外野に回った」という。練習後にコーチからのノックを受けるなど、努力を重ねてきた。「(自分は)センスがないので。どろくさくというか、下手なりですね」と阿南。3回には中前に適時打を放つなど、攻守でベスト4入りに大きく貢献した。

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2021年3月29日のニュース