仙台育英　天理エース・達の対策バッチリ　須江監督「攻略して自信をつけたい」

練習を終え甲子園球場を後にする仙台育英の選手たち
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　第93回選抜高校野球大会第9日（甲子園）は28日、天候不良で準々決勝4試合が29日に順延となった。8校は室内練習場で調整。30日は休養日で、31日に準決勝を実施する。準決勝までの間に2日、日程が延びたため当初予定されていた準決勝翌日の休養日がなくなり、4月1日に決勝が行われる。

　有意義な2時間だった。雨天中止が決まり、仙台育英（宮城）は、準々決勝で対戦する天理（奈良）のエース・達孝太の対策に時間を割いた。1メートル93の長身右腕攻略へ、1メートル85の控え投手・中村和寛と渡辺達也を打ち込んだ。須江航監督は「（中村は）真っすぐも145キロくらい出る。2メートルくらい前から投げてもらって仮想・達君。渡辺達也は達君の達なので、投げてもらって達君対策をやりました」と不敵に笑った。

　4強入りへの大きな壁となる達は2試合連続完投中だっただけに恵みの雨となったが、指揮官は「状態のいい達君を攻略して勝ち上がったぞという自信をつけたい」と歓迎する。島貫丞（じょう）主将も「達君が一番嫌なことをできれば、いい試合展開になる」と表情を引き締めた。（川島　毅洋）