中京大中京4強 畔柳完封 指揮官「一度火をつけると止められない。最後まで畔柳で」

[ 2021年3月29日 19:56 ]

第93回選抜高校野球大会第9日第4試合 準々決勝   中京大中京6-0東海大菅生 ( 2021年3月29日    甲子園 )

<東海大菅生・中京大中京>9回、雄たけびをあげながら力投する中京大中京・畔柳(撮影・大森 寛明)
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 第93回選抜高校野球大会第9日は29日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準々決勝が行われた。第4試合では、中京大中京が東海大菅生を6-0で下し、準優勝した97年以来の24年ぶりの4強に進出した。

 4強が出そろい、明日30日の休養日を経て、31日に準決勝が行われる。組み合わせは天理(奈良)-東海大相模(神奈川)、明豊(大分)-中京大中京(愛知)となった。

 中京大中京は最速151キロのドラフト候補右腕・畔柳亨丞が5回まで無安打の好投。6回にポテン安打こそ許したが、結局2安打に抑えて、25日の1回戦・専大松戸(千葉)戦に続き今大会2度目の完封を果たした。

 打線は、初回、東海大菅生先発・本田が立ち上がりが乱調な隙を逃さず3点を先制。2回にも遊ゴロの間に1点を加えた。さらに5回には6番・加藤優翔の中前2点適時打で2点を追加した。

 1回戦・専大松戸戦で131球、2回戦・常総学院戦で110球、この日は137球を投じた。1週間500球以内の球数制限では、31日の準決勝では121球まで投球できる。
 
 試合後、高橋源一郎監督は畔柳について「粘り強く畔柳が投げていた。そのまま投げて最後まで粘り強さを見せてほしいと見守っていた。立ち上がりはいつもより力抜けて落ち着いて立ち上がれた。回を重ねるごとにちょっと波がありましたが。9回も力みがあったけど、1試合通してよく投げきった。ある程度散らばって的を絞らせないことにも(完封に)つながったのでは」と振り返った。

 準々決勝ともなると投球制限が頭をかすめるところだが「きょうの試合に勝つためにというところで。先もあるけど、きょう勝たなければ次の試合はない。菅生さんの強力打線は一度火をつけると止めるのは難しい」と話し、継投策も考えたという。しかし「菅生さんの松永君の投球がよかったので。点差はあるけど、その後の流れをつかむことできていなかった。一度流れがいくと、とずっと頭にあったので、最後まで畔柳で押し切った」と完投させた理由を明かした

 31日の準決勝・明豊戦で畔柳は121球までしか投げられない。指揮官は「まずきょうの疲労をとって。ここ3試合の投球数だと、121球では畔柳は完投できない。どういったゲームプランでいくか。次は継投しなくてはいけない形になると思うのでそこは考えたい」と見据えた。

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