日本ハム・池田 古巣楽天戦で1019日ぶり1軍マウンド 5回4失点で負け投手に「悔しい」

[ 2021年3月29日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム0―5楽天 ( 2021年3月28日    楽天生命 )

<楽・日>先発の池田(撮影・白鳥 佳樹)
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 楽天からトレード移籍した日本ハムの池田隆英投手(26)が28日、古巣との一戦で移籍後公式戦初登板した。1軍登板は18年6月13日の中日戦(楽天生命パーク)以来1019日ぶり。4回に味方の適時失策の後につかまり、5回4失点で敗戦投手となったが、粘り強い投球で今後に期待を持たせた。チームは1勝2敗で開幕3連戦を終え、30日にホーム開幕・西武戦を迎える。

 先発で投げ合った楽天ドラフト1位・早川のヒーローインタビューの声が響く、雨の楽天生命パーク。一塁ベンチ脇で取材に応じた池田は「悔しい」を連発した。移籍後初の公式戦登板が古巣相手。オープン戦で3戦無失点で先発枠入りを勝ち取り、成長した姿を見せることを誓った一戦でチームを勝利に導けず、涙雨に変わった。

 「悔しいですね。勝敗は自分がどうこうできるものじゃないですけど、本当に悔しい。(野手は)エラーしたくてしているわけじゃない。(適時失策の)次を防げなかったのが痛かった」
 右膝手術、育成選手契約を経て、3シーズンぶりとなった1軍登板。スタンドには楽天時代の応援タオルを掲げるファンの姿もあった。感謝の気持ちを込めて臨んだ一戦は、雨脚が強まった4回に試合が動いた。

 味方打線が無死満塁の好機を逃したその裏だった。安打2本と四球で1死満塁。同期入団で同い年の田中和との対戦で注文通りに遊撃へゴロを打たせたが、これを守備に定評のある中島がはじき、慌ててトスしたボールも二塁手・渡辺が捕球できなかった(記録は中島の失策)。併殺でチェンジが一転、1つのアウトも取れずに先制点を許した。さらに続く太田、辰己に連打を浴びてこの回4失点。4回の攻防がターニングポイントとなった。

 それでも栗山監督は走者を出しながら4回以外は無失点で粘った投球を評価。「池田投手らしさを確認できた。打者を見ながら丁寧にやっていくタイプ。かわいそうな点の取られ方をしたけど、よく投げた」と称えた。今後チームは札幌ドームで3カード続くため、池田の次回は本拠での公式戦初登板となる。「いいものを見せたい」と固く誓い、悔しさを晴らしにいく。(東尾 洋樹)

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2021年3月29日のニュース