天理、24年ぶりの頂点へ立ちはだかる意外な「敵」 奈良県勢は甲子園で神奈川県勢に1勝11敗

[ 2021年3月29日 19:32 ]

92年選抜準決勝で東海大相模は3ー2で天理に勝利。投手は後にプロ野球近鉄でもプレーした吉田道

 第93回選抜高校野球大会は29日に準々決勝4試合があり、第1試合で天理(奈良)が仙台育英(宮城)に快勝し、優勝した1997年以来、24年ぶりの準決勝進出を決めた。ファイナリストの座を懸け、31日の準決勝で東海大相模(神奈川)と激突。両雄は1992年大会でも準決勝で対戦しており、エース吉田道(後に近鉄でプレー)を擁する東海大相模が3―2と勝利した。天理にとっては、29年前の「リベンジマッチ」となる。

 野望に燃える天理に立ちはだかるのが、意外な「相性」だ。奈良県勢は春夏合わせ甲子園で神奈川県勢と12度対戦し、たった1度しか勝っていない。1960年夏に法政二高が御所工を14―3で撃破して以降、神奈川が怒涛の11連勝。2011年夏に智弁学園が横浜を9ー4で下し、ようやく連敗を「11」で止めた。選抜では4度対戦があり未勝利。全国で最も苦手な県を倒すミッションを成し遂げなければ、頂点は見えてこないのだ。

 天理は前記の東海大相模、夏に横浜(1980年準決勝)、横浜商(1987年2回戦)と3連敗中。「歴史を変える」白星を狙う。

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2021年3月29日のニュース