阪神・矢野監督 野村イズム継承誓う「受け継いできたものもある。教えてもらったものを伝えていく」

[ 2021年3月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8ー2ヤクルト ( 2021年3月28日    神宮 )

<ヤ・神(3)> 現役時代の矢野監督に向けた野村克也さんの言葉が神宮球場のビジョンに映し出される(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 背番号73を付けた阪神・矢野監督が恩師に白星をささげた。開幕前日の25日には墓参して勝利を約束。「頑張ってきますという報告もしてきた」。

 現役時代は同じ捕手として身近で学んだことで成長。いまは同じ監督として野村イズムを継承し、「受け継いできたものもある。頭で考えてやる。能力だけでやるんじゃないというのは野村さんの考えで。教えてもらったものを伝えていく。野球界にいいものを残していきたい」と誓った。

 《阪神主催も計画》阪神の嶌村聡球団副本部長=写真=は「計画があって調整段階です」と阪神主催でも野村克也氏の追悼試合を開催する予定を明かした。阪神、楽天の監督時代は同氏の専属広報として間近で接し、開幕日の26日には墓前に勝利を誓った。4月1日付で球団本部長に昇任。編成トップとして野村イズムの継承を約束し、「監督がされてた野球をフロントとしても引き継いでいく。僕のバックボーンは、全部野村さんのやり方ですから」と決意を示した。


 【28日の阪神・矢野監督語録】
 ▼ガンケルは4回の坂口を抑えたのがポイント めちゃくちゃデカいよ。あそこを乗り切ってくれたというのはポイントやった。あそこで代えようかなと思ったけど、次の回も行ってくれたからね。助かったというか。踏ん張ってくれた。

 ▼マルテが打つと盛り上がる パフォーマンスをやると調子に乗れると思う。チームも盛り上がる。すごくいいと思うし、ムードが盛り上がるんで。いいよね。もっと打って数多く見たい。

 ▼5回の中押し点も価値 健斗(糸原)が一番良く打ったんだけど、そこにチカ(近本)が絡んでいる。あの点の取り方というのはうちの野球というか。チカがどれだけ出るかというのも、今日みたいな2死からの1点につながる。健斗が本当に良く引っ張ってくれている。申し分ないです。

 ▼野村野球の継承 こういうふうにやったら見えないものが見えたり、感じられないものが感じられるようなところができたというのは伝えている。チームなのか、個々にそれが伝わっているのか分からないけど、それは伝えていっています。

 ▼開幕3連勝 あと原口だけかな、出ていないのは。全員が出て、投手も今日で全員投げて、全員でやれた野球というのはうちの野球。開幕からそれができたのはチームとして自信にしていきたいと思います。

続きを表示

この記事のフォト

2021年3月29日のニュース