杉本正氏 東浜 シンカー狙いのロッテ打線逆手にとる見事な配球

[ 2020年10月10日 23:23 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―1ロッテ ( 2020年10月10日    ペイペイD )

<ソ・ロ>ソフトバンク先発の東浜(撮影・中村 達也)
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 【杉本正 視点】相手の得意球をマークする。打者にとって必要なことだが、あまり意識が強すぎると相手の術中にはまることがある。奪首に失敗したロッテは、ソフトバンク・東浜のシンカーを警戒するあまり打線が機能しなかった。

 象徴的だったのが2回無死一塁での井上の打席だった。1ボール2ストライクから直球が甘く入った。東浜にとっては失投だったと思うが、結果は見逃し三振。続く福田秀が一ゴロ併殺に倒れて先制機を逃した。

 以降はシンカーへの強い意識を、相手バッテリーに利用された。特に苦戦したのが、シンカーとは逆の軌道となるカットボール。東浜にとって最後のイニングとなった8回だ。先頭の福田秀はファウルを打たされたことで追い込まれ、次打者の田村は決め球として使われて、2者連続三振。シンカーの幻影に最後まで惑わされた。

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2020年10月10日のニュース