阪神に“貯金5の壁” 頼みのサンズもブレーキ 上茶谷に完封許し、矢野監督「最後までいかせたのは課題」

[ 2020年9月24日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0-4DeNA ( 2020年9月23日    甲子園 )

<神・D(18)>7回無死一塁、サンズは三ゴロ併殺打に倒れる(右は一塁手・ソト)(撮影・坂田 高浩)
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 阪神は23日のDeNA戦に0―4で敗れ、首位巨人とのゲーム差は今季最大タイの11・5に広がった。相手先発の上茶谷を最後まで攻略できず144球の完封勝利を許す屈辱。三たび貯金5の壁にはね返された矢野燿大監督(51)は「最後までゼロでいかせたのは課題」と悔しさをにじませながら、今後も目の前の1戦を全力で取りにいく覚悟を示した。

 3度目の対戦となったDeNA・上茶谷を最後まで打ち崩せなかった。今季9度目の零敗。22日まで22勝9敗2分けの強さを誇っていた甲子園では初めて1点も奪えず、入場制限緩和後の本拠地初黒星となった。

 「調子はいいなというのは、こっちも感じていました。でも、チームとして最後までゼロでいかせたというのは課題。球のキレは良かったかなという感じですし、カットボールが(直球と)スピードがそんなに差がないので見極めにくいなという感じはしていた」

 自軍先発の青柳も頑張り、5回までは両軍無得点。6回に先制された後、6、7、8回と全て先頭打者を出塁させたが、ホームが遠かった。0―4の9回も2死一、二塁まで攻めながら、最後はボーアが空振り三振。3日連続の1万人超えとなる1万342人が入ったスタンドから、ため息がもれた。

 貯金5の壁が破れない。今月15、19日に続いての挑戦も失敗。進撃を緩めない巨人との差はじりじりと開いていくばかりだ。驚異的な勝負強さで打線を支えてきたサンズがこの日は3三振に1併殺。ここ5試合でも19打数2安打1打点と、調子を落としている。貯金5に挑んだ過去3試合でも12打数1安打6三振。サンズへの依存度の大きさが表れており、4番の復調なしには貯金量産も難しい。

 24日に東京に移動し、25日からは敵地でのヤクルト戦。優勝の可能性はどんどん厳しくなっているが、矢野監督はこれまで通り、目の前の試合に全員で、全力で、ぶつかる決意だ。

 「一戦必勝でずっとやっていますし。いい感じで、また(甲子園に)戻ってこられるように戦っていきます」

 92年のラッキーゾーン撤去以来、最長タイだった甲子園での連続試合本塁打も8で止まった。ただ、地元の熱い応援が奇跡の逆転優勝を狙う猛虎に不可欠な状況は変わらない。ヤクルト3連戦は3連勝が絶対条件。その後は中日3試合、そして巨人との直接対決4試合のホーム7連戦が待つ。少しでも宿敵との差を詰め、本拠地に帰還するしかない。 (山添 晴治)

 【貯金5に挑戦した過去2戦】
 ▼9月15日 神●3―6○巨 開幕から10連勝中の巨人・菅野に対し、近本の2本のソロなどで3度優勢に立ったが、高橋が6回途中5失点KO。阪神は自力優勝の可能性が消滅し、巨人にマジック38が初点灯した。
 ▼9月19日 神●1―4○中 阪神先発の秋山は4回に自らの失策でピンチを広げ、阿部に3ランを被弾。7回にも再び失策から失点。打線は中日先発・福谷を攻略できず、9回にボーアの犠飛で零敗を免れるのがやっとだった。

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