エンゼルス・水原通訳 本格練習開始“守る大谷”いつか披露も

[ 2020年8月28日 07:00 ]

水原一平通訳 I REPORT

フリー打撃中に一塁守備の練習を行う大谷(撮影・奥田秀樹通信員)
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 60試合制の今季は残り半分を切りました。翔平は2度目の登板後に「右肘付近の屈筋回内筋痛」と診断されてから、打者に専念。ところが、8月16日の2打席目から日米自己ワーストの21打席連続無安打を経験しました。

 ずっと使い続けてもらっていたので、結果が出ない責任を感じている様子でした。ただ、打撃ケージでよく打ったり、試合で右足を上げたり、何とか不振を抜け出そうとしているのは伝わってきていたので、自分は変わらずに接することを心がけていました。

 コロナ禍の今季は遠征先での外出は禁止で、移動中はマスク着用が必須。クラブハウスの席はかなり離れて配置され、昨季までコーチ陣が使っていたロッカーは選手が使っています。投手コーチには試合開始まで会わないし、球団スタッフとも「会うの2日ぶりだね」と話すほどです。

 遠征先の食事については心配ありません。翔平は“食”に対して強いこだわりがないので、球団から出されたものを拒まず全て食べます。「日本食じゃないとダメ」という人もいると思いますが、そういう考えはゼロだと思います。食でストレスをため込まないことは、翔平の強みの一つだと思います。

 24日の試合前にはメジャーで初めて右翼と一塁で本格的な守備練習に参加しました。今季に限らず今後どこかで守る可能性があると思います。コーチから提案されて、本人が「もちろんやりたい」ということだったので、トレーナーからOKが出たタイミングで練習に入りました。送球はまだできませんが、投手の時からゴロの処理がかなりうまいと評判で、ブライアン・バターフィールド三塁コーチも「今すぐにでもいけるね」と褒めていました。あれはお世辞ではないですね。

 シーズン30試合を終えた時、チームミーティングがありました。「現状ではポストシーズン進出は厳しいかもしれないけど、可能性が残っている限りは全力で勝ちにいく」という話でした。可能性がある限りは勝ちにこだわって、その中で来年に向けていろいろと仕上げてほしいです。(エンゼルス通訳)

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