大リーグは8試合を消化して7試合延期 そろわない足並みに選手から不満の声

[ 2020年8月28日 11:13 ]

リーグの姿勢を批判したカージナルスのフラハティー(AP)
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 大リーグは27日に予定された15試合のうち、選手側から声明が出るなどで意思表示があった7試合を延期。8試合だけを実施した。

 警官による黒人男性への銃撃事件が発端となってNBAバックスが前日に試合をボイコットしたことに影響を受けて、NBAや女子プロバスケのWNBA、プロアイスホッケーのNHLなどは27日の全試合を延期。しかし大リーグは対応がバラバラで、パイレーツと試合を行ったカージナルスのジャック・フラハティー投手(24)は「我々はそれを見て見ぬふりをしながらプレーする唯一の競技団体になった」とツイート(その後削除)してその対応を批判した。

 大リーグは前日にもバックスのボイコットを受けて2試合を延期しているが、今季2勝を挙げている同投手は「きのうもリーグ全体でアクションを起こせたのにそうならなかった。きょうはそれが起こると信じていた。統一行動を起こせないのは腹立たしい」と記者たちの前で怒りをにじませていた。

 一方、レンジャーズと対戦する予定だったアスレチックスは選手全員で「一夜限りではなく将来をも含めた社会問題への注目度が高まってほしいので今夜は試合をしない」とツイート。この日はダイヤモンドバックス対ロッキーズ、ブルージェイズ対レッドソックス、ナショナルズ対フィリーズ、レイズ対オリオールズ、タイガース対ツインズ、メッツ対マーリンズ戦も延期された。

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2020年8月28日のニュース