新井貴浩氏 K・ジョンソンの初勝利は近い ボール自体はいい頃に戻りつつある

[ 2020年8月28日 06:10 ]

セ・リーグ   広島2-3DeNA ( 2020年8月27日    横浜スタジアム )

スポニチ評論家・新井貴浩氏

 【新井貴浩 視点】K・ジョンソンは、ボール自体はいい頃に戻りつつある。3回の窮地で宮崎に対して両コーナーいっぱいに投げ分けて抑えたように、走者を背負いながらゲームはつくった。この時期になっての未勝利は、誰も予想していなかったし、本人が一番想定外だろう。彼の場合、ストライク・ボールの判定や味方のミスにストレスを感じやすいところがある。白星は打線との兼ね合いもある。とにかく精神的に粘り強く投げてほしい。

 結果論でなく、もったいなかったのは4回に井納に許した逆転打だ。1死一、二塁で投手の打席。普通ならバントだけど、ラミレス監督なら強攻が十分に考えられる場面だった。初球、石原慶は外角に構えていた。ボールから入って様子を見る考えだったと思う。それが真ん中に入り、痛打された。やはり、彼ほど実績のある投手なら、意図を持って投げてほしかった。

 そういう細かい部分にさえ気をつければ、初勝利は近い。状態が上向いていることは間違いない。

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2020年8月28日のニュース