東尾修氏 西武・山川がバットで救った 号泣の森へ「前を向いて活力に変えてほしい」

[ 2020年8月28日 05:30 ]

パ・リーグ   西武8―7日本ハム ( 2020年8月27日    メットライフ )

<西・日>歓喜の中、号泣する森(右) (撮影・小海途 良幹)
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 【東尾修 視点】山川の打撃には工夫を感じた。サヨナラの場面は2ストライク目に高め直球をフルスイングで空振り。投手からしたら犠飛も避けたい場面で、あれを見せられるのは嫌だ。その裏で、自分はしっかり軽打に切り替え、サヨナラ打にした。直前の脅しが伏線となった。

 4回の2ランは普段よりベースに近く立っているように見えた。意識したのか分からないが左投げの河野は内へ投げにくそうだった。内を突き切れず甘い球を仕留めた。

 森の涙は強い責任感からだろう。ただ配球を見ても、今日は責められることはしていない。山川がバットで救ってくれたのだから、前を向いて活力に変えてほしい。この流れで西武は負けて6連敗となっていたら、今季が終わっていたかもしれない。こういった1勝を大切にしないと、優勝争いに加わっていくことはできない。

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2020年8月28日のニュース