ソフトB・笠谷 先発で初勝利 高校の後輩・森下の活躍が刺激「負けられないです」

[ 2020年8月28日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―2オリックス ( 2020年8月27日    ペイペイD )

<ソ・オ>2勝目を挙げたソフトバンクの笠谷(撮影・中村達也)
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 自力でつかんだ1勝は格別だった。ソフトバンク・笠谷は救援登板した7月17日のオリックス戦でプロ初勝利を挙げたが、先発では初勝利。「こっちの方が全然うれしい」と2個目のウイニングボールを喜んだ。

 3回まで1人の走者も許さない完全投球。4回に内野ゴロの間に1点を失ったが、5回まで最少失点で踏ん張った。フルカウントは2度あったが無四球の内容に「四球が一番嫌いなので、気持ちでは負けないように」と胸を張った。

 17年にプロ初登板したが、翌年からフォームを崩し「ストレートが引っかかったり、いろいろあった」。苦悩の日々を過ごし、今がある。6年目の今季は中継ぎから始まり、オープナーとして先発を任されるようになった。前回20日ロッテ戦では4回を無失点。そして、この日は自己最長の5回を68球でまとめ「中継ぎのきつさは分かっているので、1イニングでも長くという思いだった」と振り返った。

 今年は新たな刺激を感じながらのシーズンになっている。大分商の1学年下の広島・森下の存在だ。「しょっちゅうLINEが来ますよ。腰が少し良くない時には“大丈夫ですか?”とか。アイツが完封した時は“おめでとう”って送りました。負けられないですね」と開幕から先発ローテーションを守る後輩の活躍を励みにしている。

 投げるたびにステップアップする左腕に、工藤監督は「最初はオープナーで、こうして5回を投げられるようになった。いい状態をキープしてくれている」と称えた。チームは5連勝し、オリックス戦は今季13勝2敗で早くもカード勝ち越しを決めた。首位のチームで徐々に自らの地位を確立させている笠谷は「いい経験をさせてもらっている」と充実感を漂わせた。

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2020年8月28日のニュース