“驚がくパワー”阪神・ボーア　今季3度目の2戦連発&今季2度目の1試合2発「気分は最高」

セ・リーグ   阪神11－3中日 （ 2020年8月26日    甲子園 ）

＜神・中（11）＞2回2死、右越えにソロ本塁打を放ち生還するボーア　（撮影・奥　調）
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　右手一本で、あの浜風を切り裂いた。猛虎に勝利をもたらす誇るべきパワー。阪神のボーアが驚がくのスイングを見せたのは2回だった。

　「大好きな甲子園で2試合連続の本塁打が打ててよかった」

　2回2死走者なしから、福谷のフォークを仕留めた。右翼席へ突き刺さる先制11号ソロ。今季3度目の2戦連発で気分を良くすると、なおも甲子園を沸かせた。

　「気分は最高です。陽川が本塁打を打って刺激されたよ。打席でしっかりとボールを見られているのが、今の好調につながっているね」

　追撃の12号2ランは、逆転に成功した6回だった。4―2となり、なおも2死一塁。今度は福谷が投じた初球の外角ツーシームを、今度は左中間席へ叩き込んだ。相手の戦意を喪失させる恐るべきパワー。21日のヤクルト戦に次ぐ今季2度目の1試合2発で、中日戦は5本目のアーチとなった。7月26日の対戦から3試合連続の本塁打は、いずれも勝利につ直結。チーム別の対戦打率は2割だが、竜キラーの称号に異論はないだろう。

　猛暑を乗り越えるため、担々麺がマイブームになっている。来日直後はツナや照り焼きチキンのおにぎりが好物と公言していたが、方針転換。最近は遠征先でも麺類を必ず食す。「日本にはおいしい食べ物が多いので、すごく悩んでるよ」。直近5試合は18打数6安打5本塁打9打点と絶好調。今は打撃よりも“食”のチョイスに頭を抱える。

　お立ち台では恒例のパフォーマンスである「ファイアボール」を披露した。サービス精神が旺盛なB砲はさらに、日本語で「タイガースファン、メッチャイイ」と満面の笑みを浮かべた。シーズン通算は打率・246でも、対右投手には同・275、8本塁打。27日先発の柳もとらえ、虎党を喜ばせる。（長谷川　凡記）