広島・松山 5戦ぶり先発で「100点満点」の3打点 浜口攻略に「厳しいボール捨てて、我慢できた」

[ 2020年8月27日 05:30 ]

セ・リーグ   広島4-2DeNA ( 2020年8月26日    横浜 )

<D・広13>4回1死一塁、中前2点適時打を放つ松山(撮影・島崎忠彦)
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 広島・松山の眼力に狂いはなかった。浜口と対峙(たいじ)した第1打席。低めに集まる変化球で追い込まれ、最後は直球を遊ゴロ。その反省を4回の第2打席で早速いかした。

 「とにかく外の厳しいボールは捨てて、甘い球を、と我慢できた」

 両軍無得点の4回、1死から堂林、鈴木誠の連打で二、三塁。この好機で松山は狙い通り外角の球を捨て、甘めに入ってきた5球目のカットボールを中前に運ぶ2点適時打。一振りでしとめた。

 さらに同点の6回、2死二塁で今度は真ん中付近に来たチェンジアップを「浮いてきたところを、しっかり捉えることができた」と強振。打球は一、二塁間を破る決勝打となった。20日のDeNA戦以来、5試合ぶりのスタメンで3打点。7日の阪神戦で4打点を挙げて以来の爆発ぶりで、「打点にはこだわっている」という34歳は「3打点は100点満点」とうなずいた。

 西川離脱の痛さは重々承知しているが、松山は「みんなでカバーしあって、1点でも多く取れるようにやっていくしかない」とベンチを鼓舞する。前日25日には代打出場で適時打を放つなど、存在感は高まるばかり。「体の疲れもだいぶ取れたしね。また、しっかり力になれるように」と自らに言い聞かせた。

 佐々岡監督の53歳の誕生日に勝てたこともムードを良くする要因となる。「さっき知りました。勝ててよかったです」と笑ったベテランは、「チームの雰囲気も、試合の内容も良くなっている。どんどん勝っていく力はある」とキッパリ。頼れる主軸の働きに、指揮官も「誠也の後ろで、よく還してくれた」と称えた。

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