ソフトB・中村晃 13年目で初サヨナラ打!「何とかやり返したい気持ちで打ちました」

[ 2020年8月27日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―3オリックス ( 2020年8月26日    ペイペイD )

<ソ・オ14>サヨナラ打を放ち、ナインと喜ぶ中村晃(撮影 中村達也)
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 ソフトバンクは26日、オリックスに4―3で今季3度目サヨナラ勝ちを収めた。4回に高谷裕亮捕手(38)の同点2ラン、7回に松田宣浩内野手(37)の同点ソロで必死に食らいつき、9回に中村晃外野手(30)が自身初のサヨナラ安打となる三塁打。連勝を4と伸ばし、貯金は今季最多の10となった。

 本塁前はソーシャルディスタンスを保てず明らかに“密”になっていた。3―3の9回1死一塁。ソフトバンク・中村晃がディクソンの直球を捉えた。この日初安打は右中間へのサヨナラ三塁打。お立ち台では、まだ息が上がっていた。

 「全然、打てなかったんで、何とかやり返したい気持ちで打ちました。マッキー(牧原)が一生懸命走って、松田さんも出てくれて。みんなでつくったチャンス。打てて良かった」。15年4月22日の楽天戦で押し出し四球によるサヨナラ打点はあったが、サヨナラ安打はプロ13年目で初めてだった。

 体調不良と両膝痛の影響で出遅れ、7月11日の楽天戦から1軍に加わった。巧みなバットコントロールで打線の軸として活躍しているが、前日25日は4打数無安打。この日も7回の第4打席まで4打数無安打に倒れて、選手会長は責任を感じていた。「結果が出なかったらムカつくし、塁にも出られなかったんで。僕は20試合くらい遅れてきたけど、やっぱり勝つのはいいですね」と面目躍如のサヨナラ打に納得の笑みを見せた。

 2度追い付く粘りでつかんだ、7月10日の楽天戦以来となる今季3度目のサヨナラ勝ちだ。4回に高谷が今季1号の同点2ラン、7回には松田宣が6号同点ソロを放った。松田宣は9回にも1死から中前打で出塁。そして代走に送られた牧原が一塁から激走しホームインした。救援陣も無失点でつなぎ、勝利への執念が結果として表れた。

 「最近は塁に出ていなかったので、膝の調子が良い」と冗談も出るほど表情が明るかった中村晃。チームは4連勝で首位をがっちりとキープして、貯金を今季最多となる10とした。工藤監督は「見事な一撃だった」と頼りになる選手会長を称えた。

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