“吉村先輩ありがとう”母校・生野が2年ぶり初戦突破 財政支援申し出た知事に勝利で恩返し

[ 2020年7月22日 05:30 ]

大阪大会1回戦   生野11-1住吉商 ( 2020年7月21日    くらスタ堺 )

<生野・住吉商>  3回、追加点を喜ぶ吉村監督(左端)ら生野ナイン  (撮影・成瀬 徹)  
Photo By スポニチ

 都道府県高野連が開催する独自代替大会は21日、大阪、奈良など8大会36試合が行われた。大阪では吉村洋文府知事(45)の母校・生野が快勝で2年ぶりの初戦突破した。

 吉村大阪府知事の母校が、幸先良いスタートを切った。生野が11安打の猛攻で5回コールド勝ち。2回戦へ駒を進めた。

 「吉村さんはラグビー部で、僕らの気持ちを分かってくれて、何とかしようとしてくれる気持ちがうれしかった」

 安部遥斗主将は、偉大な先輩に改めて感謝した。コロナ禍により独自大会の開催も危ぶまれる中、大阪府として財政的な支援を申し出るなど尽力。6月6日に選手権大会の代替大会としての開催が決まった。「初回に先制点を取られてしまったが、その後ピッチャーが立て直してゼロに抑えられたんで良かった」。自身も勝ち越しのホームを踏むなど、初回から3点を奪い逆転。4点優勢の5回は4安打に4四球を絡める6得点で、一気にコールドを決めた。

 「なんとか1試合でも長くやって、進学に向けて悔いのないようにやらせてあげたい」

 知事と同じ姓をもつ吉村健監督(33)は前を向いた。2月末から休止していた練習を再開したのは6月15日。大学受験を控える12人の3年生は1人も引退することなく、全員で最後の夏を迎えた。

 8強進出を目標に掲げており、2回戦は同じ進学校として知られる岸和田だ。「負けたくないですし、何とか3回戦までは自分たちの野球をやりたいと思っています」。安部主将は闘志を燃やした。

続きを表示

2020年7月22日のニュース