巨人・菅野、圧巻スライダー!今季2度目の完封、3年ぶりの開幕4連勝

[ 2020年7月22日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4―0中日 ( 2020年7月21日    ナゴヤD )

<中・巨(4)>完封勝利を挙げ、バッテリーを組んだ大城(左)とガッチリ握手する菅野(撮影・椎名 航)
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 初回の24球で約半分の11球を数えたスライダー。打者に「消えた」と錯覚させるほど急激に横に曲がる。多彩な変化球を操る巨人・菅野が、17年WBCで「一番信頼している」と言った球種だ。

 今季2度目の完封劇は「僕と対戦したらみんなスライダーマークでくる。踏み込んでくる。それでも投げていかないといけない」と言う信念。3安打で三塁を踏ませなかった。

 3日に12球団一番乗りで完封勝利した中日打線との再戦。同日は最多の32.8%がスライダーで、直球の29.5%を超えた。当然、敵軍は対策を練る。だが、それを上回る。初回から3アウト全てがスライダーだった。

 直球と感じ、振りにいった打者の手元で鋭く曲がるから、芯を外す。空振りを誘発する。「特別良くはない」と感じながらも多投して、「残像」の上をいった。「結構疲れました。球数が多くなると中盤しんどい」と言うが、志願の135球。

 疲労のたまった9回も22球中64%の14球多投し、3アウト全てスライダーで奪った。同球種で11奪三振中7個。前回完封からの連続無失点を23イニングに伸ばし、ナゴヤドームでは通算8勝1敗の強さだ。

 次回登板は東京ドームが初めて観客を入れる28日のDeNA戦が予想される。「もしかしたらできないかもしれないですけど、常に完封目指して頑張ります」。3年ぶりの開幕4連勝で防御率は1.77。「宝刀」が輝きを増した証だ。(神田 佑)

 ▼巨人・大城(4回先頭で右越え2号ソロ)1球で捉えることができたのがうれしい。(守備では高校、大学の先輩・菅野とのコンビで完封)凄いピッチャーを受けさせてもらっているので、少しでも吸収したい。

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