ソフトB千賀　粘れず首位お預け…得意の日本ハム戦6回途中2失点で初黒星「申し訳ない」

パ・リーグ   ソフトバンク1―2日本ハム （ 2020年7月21日    ペイペイD ）

＜ソ・日＞7回2死三塁、西川に右越え適時二塁打を打たれガックリの千賀と甲斐（撮影・中村達也）
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　決して投げミスではなかった。1―0の7回2死三塁。ソフトバンク・千賀は1番・西川に対して1―2からの5球目に内角直球を選択した。156キロを計測したが、結果は右翼フェンス直撃の同点二塁打。続く大田に左前打を許し、マウンドを降りた。

　2番手・嘉弥真が近藤に勝ち越し右前打を浴び、6回2/3を投げ6安打2失点。今季初黒星を喫した。昨季5戦5勝など、一昨年から続いていた日本ハム戦の連勝も6でストップ。「何とか6回までは0点に抑えることができましたが、最後に粘ることができなかった。7回も任せてもらったのに投げきることができず、本当に申し訳ないです」。エースは責任を背負い込んだ。

　今季はキャンプ中に右前腕部の張りを訴え、開幕には間に合わなかった。それでも7月7日の初登板から2戦2勝を挙げていた。この日が3度目の登板で初めて7回のマウンドに立った。しかし、直球とフォークを操れていないことが、粘りきれなかった要因になった。最速159キロをマークした直球は全116球のうち40球。直球があってこそ変化球が生きるが、制球に苦しみ、わずか34％しか使えず奪った三振は3個だけ。「走者をためてばかりで、リズムの悪い投球になってしまった」と悔やんだ。

　チームは勝てば首位に並ぶ可能性があった一戦で逆転負け。連勝は3で止まった。工藤監督は「（千賀は）良く投げたと思う。0で抑えていたし（6回で）代える選択肢はなかった。エースとして同点までは代えない思いだった」とかばったが、6連戦の初戦をエースで落としたショックが残った。（川島　毅洋）