阪神・北條 18打席目の今季初安打が本塁打!「笑ってたいんだ」ファンの思い乗せて一撃

[ 2020年7月22日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9-4広島 ( 2020年7月21日    甲子園 )

<神・広(3)> 7回無死、左越えにソロ本塁打を放ちガッツポーズの北條 (撮影・後藤 大輝)
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 阪神は21日、広島を9―4で下し、今季初の5連勝を飾った。6―4で迎えた7回先頭の北條史也内野手(25)が18打席目で今季初安打となる1号ソロ。甲子園では17年9月2日中日戦以来となるチーム4本目の本塁打で、粘る広島を突き放した。8回の打席でも中越え適時二塁打を放ち、7回守備からの途中出場ながら2安打2打点で貢献。チームは今季初めて貯金を1とした。

 ようやく、心の底から笑えるときが来た。2点差に追い上げられた7回。再び流れをたぐり寄せたのは、途中出場の北條だった。試合前まで17打席15打数無安打。これまでたまっていたうっぷんを、その一振りにぶつけた。

 「ずっと打てていなかったので…。前に打球が飛んだのも久々で興奮しました。モヤモヤしていたのでスッキリしました」

 先頭で打席に入ると、カウント2―1から高橋樹の低め直球をとらえた。浜風に乗った打球は左翼ポール際へ。待望の今季初安打が貴重な1号ソロとなった。これが今季初の1試合4発目。チームとしても甲子園での4本塁打は、17年9月2日の中日戦以来だった。

 8回の第2打席も2死二塁から中越え適時二塁打を放った。途中出場ながら2安打2打点。今季初のお立ち台で、得意とする夏場での巻き返しを問われると「期待してください」と力を込めた。

 「ファームで試合に出たのもよかったと思う。これをきっかけに打てるように頑張りたい。まずは自分のことを一番に考えてやっていきたい」

 スタメン出場は2日の中日戦が最後。開幕前から遊撃の定位置争いを演じてきた木浪の、後塵(こうじん)を拝す日々が続いた。このままでは終われない。自らの手で突破口を開くべく、昼間の2軍戦にも志願出場して、臨んだ一戦だった。

 「安打の感覚も忘れかけていた…」

 悩みは深刻だったが、試合前に福留からもらった助言が光をもたらした。「打つ時に顔がぶれないようにとアドバイスをもらいました」。周囲のサポートに結果で応えた夜。矢野監督からは「ジョー(北條)にとっても大きいし、チームにとっても大きい。遊撃争いという部分でも、また面白くなる」と称えられた。

 今回の広島3連戦では特別企画として、ファンからのリクエスト曲で各選手が登場する。本塁打した奇数打席は「いきものがかり」の『笑ってたいんだ』。新たな一歩を踏み出すに、ふさわしい歌詞が並ぶ。今季初の5連勝を飾ったチームは、今季初の貯金「1」。はい上がったチーム同様、北條の逆襲が始まった。 (長谷川 凡記)

 《甲子園で1試合4発は2年ぶり》阪神は5連勝で今季初の貯金1とした。甲子園で1試合4本塁打は、17年9月2日の中日戦で坂本、大山、福留、中谷と記録して以来3年ぶり。昨季は甲子園でチーム本塁打34本に対し被本塁打45本と打ち負けていたが、今季はここまで本塁打14本、被本塁打8本で阪神打線が放った本塁打数が上回っている。

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