西武・鈴木 お見合い汚名返上スパンジーとおそろい3打点!プロ4年目で初のお立ち台

[ 2020年7月22日 05:30 ]

パ・リーグ   西武8―3ロッテ ( 2020年7月21日    メットライフD )

<西・ロ>初回1死、マーティンの打球は、お見合いしたスパンジェンバーグ(左)と鈴木の間に落ち二塁打になる(撮影・久冨木 修)
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 忘れられない瞬間になった。プロ4年目で初のお立ち台。「これからも鈴木将平を応援ください。よろしくお願いします」。メットライフドームでの有観客初戦、ファンへのあいさつは初々しかった。

 本拠のため息を、一身に受けた。初回の守備。マーティンの左中間への飛球を、スパンジェンバーグとお見合いする形で二塁打にした。同じ98年生まれの先発・今井は直後に先制点を失った。「今井に悪いことをしたな、取り返してやろうと思っていた」。5回にスパンジェンバーグが同点2点打を放つと、なお1死二、三塁から勝ち越し右犠飛。6回は右前2点打を放った。お見合いした2人で3打点ずつ。ため息を拍手に変え、今井に2勝目をプレゼントした。

 19年から志願して秋山(現レッズ)の自主トレに同行。その先輩が「自分があの年の時にあの打撃ができていれば」と評した巧みなバットコントロールが武器だ。昨年まで通算16試合出場の22歳は、今季は10日のロッテ戦から9戦連続、計11試合で1番に入るなど15試合で打率・321。自粛期間にも「体づくりをしっかりやった方がいい」と米国の秋山から言葉をもらった。

 79~03年まで使用されたロゴを模した球団70周年の限定ユニホームで躍動。「秋山さんの後釜とか、すぐにうまくいくとは思っていない」。リーグ3連覇と悲願の日本シリーズ制覇への斬り込み隊長に、名乗りを上げる。(春川 英樹)

 ▼西武スパンジェンバーグ(3安打3打点)皆さんの前でプレーする方が気持ち的に高まるものがあるし、野球そのものが全然違うものになるぐらい、ファンの存在は大きいと感じた。

 ▼西武今井(5回7安打3失点も打線の援護受け2勝目)最低限の仕事しかできなかったので悔しい。

 ◆鈴木 将平(すずき・しょうへい)1998年(平10)5月20日生まれ、静岡県富士市出身の22歳。吉原二中時代は静岡蒲原シニアに所属し3年春に全国8強、夏16強。静岡高では1年春からレギュラーで同年夏から3季連続甲子園出場。16年ドラフト4位。1メートル75、78キロ。左投げ左打ち。

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