今季は延長10回打ち切り NPBと選手会で合意 1軍外国人枠5人に増加など特別ルール採用

[ 2020年6月11日 05:30 ]

 日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が10日、オンラインで行われ、今季の特別ルールに合意した。1軍の出場登録人数は29人から31人、ベンチ入りは25人から26人に拡大される。延長戦は12回から10回のみに短縮。外国人選手の1軍枠は4人から5人に増え、ベンチ入りは4人のまま。選手関係委員会の谷本修委員長(阪神)は「外国人5人の部分で、もう少し詰めないといけないところが12球団サイドにある」と説明。5枠内での投手、野手の内訳などを引き続き協議するとみられる。

 新外国人やトレードなどの新戦力獲得期限は7月31日から9月30日へ延長される。

 争点のFA権取得などに関わる出場登録日数の扱いは合意に至らず持ち越された。シーズン全体が短縮されることで「みなし日数」で補うよう選手会は要求し、換算の係数に差があるという。谷本委員長は今季年俸については「そこは下げませんよと。経営が厳しい中、歯を食いしばりやっていくと決めたので伝えました」と明言。選手会は15日の臨時大会に諮り、次回16日の事務折衝で合意を目指す。 (後藤 茂樹)

 ▼ロッテ・井口監督(ベンチ枠拡大に)若手のいい選手、頑張っている選手が食い込んでくるチャンスがあると思う。特に投手は先発が球数を放れない状況なので。

 ▼ヤクルト・高津監督(延長10回制など)やったことのないことが、たくさんあるので、知恵を出し合って対応していかないといけない。

続きを表示

2020年6月11日のニュース