甲子園で交流試合開催 現況に差、独自大会…参加校ごとに難しい準備

[ 2020年6月11日 06:30 ]

「2020年 甲子園高校野球交流試合(仮称)」実施

甲子園球場
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 夏にセンバツ出場32校を招待する交流試合の開催決定は、極めて妥当な判断だったと言える。32校は昨秋の県や地区大会を戦って、甲子園出場資格を有していたからだ。

 今後、参加校は相応の準備をしていかなければならない。大半の県が夏の甲子園中止に伴い、独自大会開催を発表しているが練習状況はチームによってかなり差がある。ある県の指導者は「県、高野連、学校ごとに設定するガイドラインがあり、それぞれに対応しなければならないから混乱している」と、いわばトリプルスタンダードの状態に困惑の色を隠せないでいる。

 32校中、全体練習を再開しているのは19校。東海大相模(神奈川)は今も自粛中だ。県のガイドラインに沿えば、対外試合再開は8月末以降。指針が緩和されなければ、交流試合に出場できない。同様のケースが他校でも起こり得る。野球だけ特別扱いできないのはもちろんだが、各自治体や教育委員会の協力は不可欠となる。

 交流試合は、現時点で無観客開催を原則としているが今後の感染状況を見ながら検討される。1試合限定とはいえ、人生が変わるかもしれない場所。そして、これまでの恩返しをする場所でもある。保護者や学校関係者、プロのスカウトまで入場可能となるよう、8月10日の開幕直前まで議論を尽くすべきだ。感染防止対策を最大限施し、球児の財産となる環境づくり。それが「特別な夏」を彩る。(アマ野球担当キャップ・松井 いつき)

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