阪神・西勇 70日ぶり実戦登板で2回無失点“開幕デモ” 「今日投げられたことで次の調整が明確に」

[ 2020年5月30日 05:30 ]

阪神紅白戦   紅組0-3白組 ( 2020年5月29日    甲子園 )

初回を投げ終え、笑顔で坂本(左)のもとに駆け寄る西勇輝(撮影・大森 寛明)
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 阪神は29日、甲子園球場での集合練習で紅白戦を実施した。チームとしての実戦は3月25日以来65日ぶり。開幕投手に決まっている西勇輝投手(29)は70日ぶりの実戦登板を2回2安打無失点で終えた。照準を合わせる「6・19」と同じ金曜日のマウンドに立ち、大役への準備を次の段階へ進めた。

 西勇にとっては3月20日のヤクルトとの練習試合以来、70日ぶりの実戦。「最初の1カ月なんてボールも握れなかった。本当に苦しかった」という時間を乗り越えてやっと上がったマウンドだ。登板後に応じた代表取材で、率直な思いを言葉に込めた。

 「実戦から3カ月空いていましたし、バッターとの対戦は3、4日前にやっただけ。タイミング、雰囲気、状況は、なかなか体験できなかった。そういうことが体験できて良かった。今日無事に投げられたことで次の調整でどうしたらいいのか明確にできたので、いい意味で、いいタイミングの試合だったかなと思っています」

 初回先頭の上本を一ゴロ、続く近本は内角スライダーで再び一ゴロ。サンズの4球目に最速147キロを計測し、5球目で投ゴロに仕留める3人斬りで立ち上がった。2回はボーア、大山の安打で背負った1死一、二塁から梅野を内角に食い込む球で三ゴロ併殺打に料理。予定の2回を24球で投げ終え、持ち前のテンポの良さは健在だった。

 周囲にはブランクを感じさせない…との映る結果にも自己評価は辛い。「一球一球の自覚、確認が甘かった」。研ぎ澄ましてきた感覚が鋭いからこその微々たる違和感。「緊張感の維持ができていなかった。車に乗るとき。球場に着いてから。練習内容とか。もう少し“腹に力を入れて”じゃないですけどね」という精神面だ。これからは、それらをつぶす段階へ突入する。

 バックネット裏で見守った矢野監督からは「本当に任せてます。西自身も今日の段階でこれからどうしていくか、というのを見つけられた登板になったと思う」と評され、「僕だけじゃなくてね。みんな西に任せたという気持ちで思っているのでね」と全幅の信頼を改めた寄せられた。

 「いい所を言えばいっぱいありますけど、悪い所を探してつぶしていく時期。それがいまは大事だと思っています」。本番でベストパフォーマンスを発揮するための不足点を冷静に分析した。周囲の評価と自己採点。その2つを、6・19のマウンドでは一致させるつもりだ。(巻木 周平)

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