ソフトB・王会長 日本S4連覇へ勝利の“3カ条”示す「2020年型の野球を楽しみに」

[ 2020年5月30日 05:30 ]

球場内を移動する王会長(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの王貞治球団会長(80)が29日、異例ずくめの今シーズンを勝ち抜くための“3カ条”を挙げた。ペイペイドームで開幕延期決定後初めてオンラインで取材対応。梅雨時期の6月19日から120試合を戦う過密日程を前に、スタートダッシュ、夏場克服、積極的なメンバー入れ替えの重要性を説き、3年ぶりのリーグ優勝、4年連続日本一に期待を寄せた。

 長いプロ野球の歴史で初めて3カ月遅れで始まるシーズン。王会長は「我々はプロ。腕の見せどころ。新鮮な戦いができることをプラスに捉え、新たな形での2020年型の野球を楽しみにしています」と熱弁した。そして6月19日から始まる戦いを見据えて“3カ条”で選手にハッパをかけた。

 (1)スタートダッシュを決めろ!
 今季は例年以上に開幕ダッシュが重要だと認識している。「試合数が少ない。暑くなる前に、いかにペースを上げられるかスタートダッシュが大事」。今季の試合数は120と少なく、出遅れは命取りになりかねない。チームは25日から紅白戦を開始。開幕に向けて調整のピッチを上げる選手たちを「表情に力が入ってきている」と頼もしく感じている様子だった。

 (2)勝負の夏を乗り切れ!
 昨季は最大8・5ゲーム差をつけていた西武に逆転で優勝をさらわれた。7月18日から24日までの5戦未勝利など、夏場の足踏みが響いた。例年より厳しい日程を強いられるだけに「夏のスタミナ切れが心配。タイトな日程に対応できるか。体調を整えられるか、そこがチームの課題」と懸念した。対策は「走り込み」。現役時代の経験を踏まえて「ランの量を増やして。備えが大事だ」と重要性を説いた。

 (3)積極的なメンバー入れ替えを!
 今季は同一カード6連戦など前例のない戦いが続く。「同じメンバーでは(うまく)いかない。去年と同じ戦い方は絶対いいことはない」。激しいシャッフルで勝ち抜く策を掲げた。

 そして王会長は当面は無観客でも、メディアを通じ、感動をファンへ届けてほしいと選手に期待した。「声援を受けながらやるのが刺激。それができないのは残念だが、映像を見てくれているという思いで集中していきたい」と決意を込めた。

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2020年5月30日のニュース