日本ハム・ダルVS広島・マエケン 勝敗超えたエース同士の“会話”

[ 2020年5月30日 05:30 ]

今年は見られない セVSパ 交流戦名勝負10選   広島1ー0日本ハム ( 2010年5月15日    マツダ )

連続イニング無失点を28回まで更新した日本ハム・ダルビッシュ

 今はメジャーの舞台で活躍する両投手による息詰まる投手戦が繰り広げられた。日本ハムのダルビッシュは8回までゼロを並べ、連続イニング無失点を28回まで更新。一方、2歳年下の広島・前田健も日本ハムの絶対エース相手に譲らない。9回を無失点に抑えると、その裏2死三塁で赤松が2番手・谷元から中前へサヨナラ打。22歳の右腕は「投手戦は覚悟してマウンドに上がった。ダルビッシュさんに乗せられて僕もいい投球ができた」と充実感をにじませた。

 この試合は、勝敗を超えた2人の「会話」が18・44メートルの距離で交わされていた。ダルビッシュは3回に前田健から中前打。さらに「僕の球を楽しみにしているだろうから」と、打者・前田健に対して、カーブ以外の持ち球を全て投じて、超一流の球筋を体感させた。

 前田健は同年15勝を挙げて沢村賞を獲得し、16年にドジャース移籍。17年途中にド軍に移籍してきたダルビッシュとは約3カ月間チームメートとなり、そろってワールドシリーズの舞台にも立った。

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