昨春センバツ21世紀枠で初出場、茨城・石岡一が自主練習再開 古屋主将「覚悟決め思い出を残そう」

[ 2020年5月25日 19:10 ]

<石岡第一高等学校自主練習再開>改めて今後の野球部について話し合うため、3年生だけを集め話をした古屋健太郎主将(奥の左から2人目)(撮影・河野 光希)
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 昨春センバツに21世紀枠で初出場した茨城・石岡一が25日、同校で分散登校が始まったことを受け、自主練習を再開した。4月5日以来の練習は密を避け午前、午後組に分散してランニングなど2時間ずつのメニュー。終了後、3年生部員27人を集め、古屋健太郎主将は創部106年の歴史を後輩へ引き継ぐためにも代替大会で勝とうとゲキを飛ばした。

 現実に向き合い、全力を尽くすことが自分らの役割だと仲間を鼓舞した。甲子園中止決定後、3年が初めて顔をそろえたミーティング。「あと1カ月半、覚悟を決め本気でぶつかりあってもっと大きな思い出を残そう。その姿を見せることで下級生が続いてくれると思う」

 テレビ画面に凍り付いた20日夜。ひたちなか市の自宅で母・道代さん(49)が「何のためにやってきたんだろう」と声を詰まらせた。古屋は母の献身に感謝しつつ一呼吸置くと「2年半努力してきたことは無駄じゃない。そこで得られたことをこれからに役立てたい」と話したという。翌日、飯岡大政(たいせい)副将に電話した。「この思いはオレたちの代しか分からない。でも無念さを見せることで、これからも続く野球部に何かを残せるはず。全員につらく当たるからフォローしてくれ」。約30分の会話で自らを納得させた。

 石岡一はエース岩本大地(現中大)を軸に昨春のセンバツに出場。1回戦で岩手・盛岡大付にサヨナラ負けしたが、新チームも昨秋の茨城大会で4強進出。今夏こそ甲子園に「忘れ物」を取りに行くと冬場以降、走塁練習に重点を置いてきた。

 茨城県高野連は26日の臨時理事会を開く。まず代替大会開催を決めた上で、上限20人だった登録枠を今年に限り3年生だけ出場するチームの場合は上限を設けない案も含めて審議する。「オール3年生で臨みたい」。林健一郎監督(45)が最上級生に熱いまなざしを送った。

 ▼石岡一・飯岡大政副将(昨春センバツは4番で出場)20日は個人練習中こそ涙を見せなかったけど、帰路は1人で泣きました。でも古屋からの電話で吹っ切れた。林監督、川井先生(前監督、現竜ケ崎一野球部長)に恩返しするためにも、代替大会で優勝したい。

 ▼同・小松崎駿投手(背番号1)甲子園につながってなくても、このチームで少しでも長く戦いたい。(昨秋季大会で完敗した)常総学院にリベンジできれば…。 

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