【11年センバツ第83回大会】3・11直後――「生かされている命」に感謝した春

[ 2020年3月23日 08:30 ]

選手宣誓する創志学園・野山慎介主将
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 東日本大震災からわずか12日後、甲子園で第83回選抜高校野球大会が開幕した。

 開催決定直後は多くの犠牲者を出した天災直後に高校野球など不謹慎――の声が大半だった。しかし大会歌合唱や場内一周を自粛した開会式で東北ナインが登場すると、大歓声と拍手が湧き起こった。さらに創部1年目で甲子園出場を決めた創志学園・野山慎介主将の選手宣誓が感動を重複させた。95年、阪神大震災の年に生まれた球児代表として「生かされている命に感謝し、全身全霊でプレーします」の言葉にうそ偽りがなかったからだ。

 当日の第3試合では、創部111年目の古豪・北海に1―2で惜敗。試合後、長沢宏行監督は「野山の宣誓に比べ(私は)仕事ができていません」と悔やんだが、スタンドは拍手でナインを見送った。

 「がんばろう!日本」をスローガンに、12日間の大会は東海大相模の優勝で幕を閉じた。「部員は被災地でボランティアすべき」の過激な意見も期間中はなかった。いつの時代も、若者のひたむきなプレーは感動を呼ぶ。

 ☆第83回大会(11年) 1回戦で智弁和歌山の高嶋仁監督が史上初となる甲子園監督通算60勝を達成。日大三・畔上は加古川北戦で1試合6安打の大会タイ記録をマークした。東海大相模は決勝でも14安打を放つなど5試合で74安打46得点の猛打で優勝。前年夏準優勝からの春優勝は51年鳴門以来60年ぶりとなった。準優勝の九州国際大付は1年夏に甲子園を経験した三好―高城のバッテリーを軸に沖縄尚学、清峰、興南に続く九州勢センバツ4連覇を狙ったがあと一歩届かなかった。

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