【スポニチ潜入(6)】近大・佐藤 武器は最速160キロ豪快スイング!規格外のアマNo.1スラッガー

[ 2020年3月23日 10:00 ]

近大の佐藤輝明
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 スポーツニッポン新聞社がお送りする記事と動画を連動する新企画「スポニチ潜入」。主に関西圏のアマチュア野球選手を紹介する本日公開の第6回は、今年のアマチュア球界No.1スラッガーの呼び声が高い近大・佐藤輝明内野手です。

 今年の大学球界を代表するスラッガー、近大・佐藤のバットは、「快音」を奏でない。代わりに「轟音」を発する。そのフリー打撃をひとたび見れば、どんな投手でも背筋が冷たくなるに違いない。佐藤の打撃を表現するには、「打つ」という言葉では物足りない。シンプルに、「叩きつぶす」が最適だ。

 打撃の原動力であるスイングスピードは、驚異の160キロを叩き出したことがあるという。機器の違いや計測時の環境などによって数値が変動する可能性があるため単純比較するのは難しいかもしれないが、「160キロ」と言えば現役のプロ野球選手でも五本の指に入るほどの数値だ。まさに超人的な数値と言える。それも1メートル87、92キロという堂々たる体格に備わった左右の握力75キロ、ベンチプレス最高130キロを誇るパワーをもってすれば、うなずけてしまうから末恐ろしい。

 持ち味はパワーだけではない。走れば50メートル走6秒0の俊足で、投げても遠投100メートル以上という強肩を兼ね備えている。もともとは外野手で、今は三塁を定位置とする。内外野を守れるユーティリティー性まで持ち合わせているというわけだ。ドラフト候補として非の打ちどころがない。

 だからNPB12球団も上位候補として熱視線を送る。たとえば某球団スカウトは「近年の左打ちスラッガーで言えばタイプ的には清宮(日本ハム)より安田(ロッテ)に近い。佐藤君は安田よりもパワーがあり、スピードが加わる。1位候補」と賛辞を惜しまない。それだけの逸材だ。

 近大に、すい星の如く現れたスラッガーだった。甲陵中(兵庫)では軟式野球部に所属していたが、実はサッカーに心が傾いていたという。高校も「家から近かったから」という理由で、決して強豪とは言えない仁川学院(同)に進学。だが徐々に野球の魅力に取りつかれていった。高校入学時に65キロだった体重は、ウエートトレーニングを重ねた結果、今では約30キロ増。身長も10センチ以上、伸びた。その途上だった高3の5月、知人を介して試合を見た近大・田中秀昌監督の目に留まり、運命の扉が開いた。大学では1年春からリーグ戦デビューし、2年時には日米大学野球で日の丸も背負った。そして今年、アマチュア野球の集大成としてドラフト解禁年に臨む。

 目標であるドラフト1位指名へ向け、「走攻守できるというのはもちろんですが、やっぱり打力というところを一番、求められていると思うので、そういうところでアピールしていきたい」と意気込む。その打力を磨くべく、オフ期間には「飛距離」の誘惑を断ち切り、「確実性」を求めて打撃スタイルの修正に努めてきた。超人的パワーに確実性が備われば、向かうところ敵なしと言える。(大阪報道部・惟任 貴信)

 ◆佐藤 輝明(さとう・てるあき)1999(平11)年3月13日、兵庫県西宮市出身。仁川学院では2年夏の県大会4回戦が最高成績。高校通算20本塁打。近大では2年秋に最優秀選手、3年秋までにベストナイン3度。1メートル87、92キロ。右投げ左打ち。

 ※本記事の動画は「スポニチチャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCCDmd01WsuFBF8n3yMjHQ1A)において本日正午頃、配信予定。次回は3月30日配信予定です。(記事、動画の内容は新型コロナウイルス感染拡大を受けた政府の臨時休校要請が出る以前に取材したものです)

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