マリナーズ・平野「見通しが立たないのが厳しい」通訳を捕手に“仮想ブルペン”トレ

[ 2020年3月23日 02:30 ]

自然の傾斜を仮装ブルペンに見立てて投球練習を行う平野(本人インスタグラムから)

 マリナーズ・平野佳寿投手(36)が21日(日本時間22日)、アリゾナ州スコッツデールで自主トレを行った。自宅近くの公園で通訳相手に遠投を行った後、土手の傾斜をマウンドに見立てた「仮想ブルペン」で投球練習した。約2時間汗を流し、取材に対応。新型コロナウイルスの感染拡大のために開幕が延期されている中で「開幕、オープン戦のように目標がない。見通しが立たないのが厳しい」と話した。

 チームは18日に同州ピオリアのキャンプ施設を閉鎖するまで、少人数のグループで90分限定の練習を行っていたが、平野は単独での練習を選択。ランニングやキャッチボールを中心にトレーニングを継続してきた。利用していたジムが数日前から営業を取りやめるなど、練習環境を整えるだけでひと苦労だが「とりあえず動いて、いつ呼ばれてもいいように体力と筋力を維持していくしかない」と見据えた。

 自身のインスタグラムを更新し、現状を報告。「今まで経験したことのない状況なので難しさもありますが、皆さんの前でプレーできることを楽しみに自分のできることを毎日積み重ねたいと思います。日本も大変な状況だと思いますが、この苦境をみんなで乗り越えましょう!」とつづった。

 【新型コロナウイルスに関するMLB経過】(日付は米国時間)

 ▽3月11日 ワシントン州での感染拡大を受け、同州シアトルを本拠とするマリナーズが開幕戦の本拠地開催を断念。イチロー氏による始球式の延期も発表された。

 ▽12日 大リーグ機構(MLB)が26日(日本時間27日)に予定されていた開幕を最低2週間延期すると発表。オープン戦中止も決まった。

 ▽15日 ヤンキース傘下のマイナー選手が陽性反応。米球界関係者では初の感染。

 ▽16日 MLBが開幕再延期を発表。15日に米国疾病対策センター(CDC)から8週間、50人以上が集まるイベントの中止か延期要請を受けたため。

 ▽18日 マリナーズがアリゾナ州ピオリアのキャンプ施設を閉鎖。

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2020年3月23日のニュース