大谷、名球会候補!初100勝100S100H上原氏も!来年にも実施「特例枠」、総会で設置決定

[ 2019年12月12日 05:30 ]

ハワイで開催された日本プロ野球名球会総会で特例枠設置が決議された
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 名球会総会が10日(日本時間11日)、米ハワイ州ホノルル市内のホテルで行われた。日米通算で打者が2000安打、投手が200勝もしくは250セーブ以上に限定されていた会員資格に加え、「特例枠」を設けることで決議された。理事会で挙げた候補者が総会に諮られ、全会員の4分の3以上の賛成をもって特例を適用する。名球会が新時代に突入した。

 古田敦也副理事長が具体例に挙げたのは、名球会でも過去にない「二刀流」。エンゼルス・大谷だった。「大谷君が1000安打100勝したときに名球会としては価値がないのか?自分の2000本よりは凄い」。会員資格としては投打ともに半分の数字だが、新たな見解を示した。

 「4分の3以上の賛成があれば価値があると判断していいのではないかということ。いわゆる特例枠をつくることで決議した」

 古田氏によると3年以上話し合われてきた議題。名球会会員90%以上の賛成票を集め、今総会で「特例枠」を設けることが決まった。今後理事会で挙げられた候補者が総会で諮られ会員の4分の3以上の賛成で適用される。早ければ来年から実施される見通しだ。

 総会後の懇談会では大谷の他にも具体名が挙がった。世界で史上2人目の「日米通算100勝100ホールド100セーブ」を達成した上原浩治氏、「通算148勝138セーブ」の大野豊氏(本紙評論家)、「通算128勝133セーブ」の斉藤明雄氏に「日米通算905登板」の五十嵐亮太。王貞治顧問は「時代に合った形に変化していくということ。良い方に変わらないと」と先を見据える。

 分業制が進み、アマ球界でも専門分野に特化した育成が見られる。チーム事情により先発、中継ぎ、抑えと配置転換も頻繁に行われるようになった。古田氏は「現役選手の励みにもなる。最初は昭和名球会と言っていて、平成から令和になった。野球界も変わってきている」と語った。

 「野球殿堂」も選考委員会が選んだ候補の中から投票を行い、75%以上の票を得た人が選ばれる。名球会会員の「4分の3以上の賛成」は、同基準に当たる。古田氏はあくまでも選手の「数字(記録)」を重要視する姿勢を示した。狭き門には変わりはないが、新風は吹いた。

 《分業制進み特に厳しい200勝…特例は時代の要請》名球会の選考基準に特別枠を設けるのは時代の要請といえそうだ。特に投手の場合、通算200勝は極めてハードルが高い。00年以降は日米通算も含め04年工藤公康、05年野茂英雄、08年山本昌、16年黒田博樹と4人。現役最多は田中将大の174勝(日本99勝、米国75勝)であと26勝。早くても2年後の21年まで待たなければならない。
 独断だが、たとえ200勝に達していなくても、通算180勝の斎藤雅樹のように最多勝5度、沢村賞を3度と内容の濃い選手を選ぶことは悪くない。同様に打者では通算2000安打が基準だが、このラインは52人が突破。過去20人しかいない、通算400本塁打を記録しても田淵幸一のように、2000安打に届かなければ入会できない。現役では中村(西)が415本塁打しているが、通算安打は1467本。ホームランアーチストを優遇する視点があってもいいと思う。(記録課・宮入 徹)

 《山本浩二理事長体調不良で欠席》山本浩二理事長は体調不良のため今総会を欠席。古田副理事長が報道陣に対応する形となった。山本氏は14年12月から理事長を務めるが、王顧問は役職交代について「山本君が今回参加していないので、それについての話は一切出ませんでした」と説明した。

 ▽名球会 1978年7月創設。入会資格は投手は通算200勝以上、野手は通算2000安打以上だったが03年に通算250セーブ以上と日米通算での到達が新たに設置されている。

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