球数制限「1週間500球以内」を正式決定 申告敬遠も 来春センバツから適用

[ 2019年11月30日 05:30 ]

理事会後に記者会見する日本高野連の八田会長
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 日本高野連は29日、大阪市内で理事会を開き、来春の第92回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)を含む春季大会から「1人の投球総数を1週間500球以内」とする投球数制限の実施を決めた。日本高野連と都道府県高野連が主催する公式戦が対象で、500球となる打者の完了まで投球は可能。降雨などノーゲーム、再試合となった試合の投球数も制限にカウントする。

 投球数制限については日本高野連が設けた「投手の障害予防に関する有識者会議」が、4回の会合でまとめた答申を今月20日に日本高野連・八田英二会長に手渡した。高野連は答申を理事会に諮り、承認。さらに原則として、3連戦を回避する日程を設定すること、健康調査票の導入も決定。投球せず、敬遠四球にすることができる「申告敬遠」も来春選抜大会から適用する。

 3年間を試行期間とし、罰則はない。八田会長は「医学的な根拠はない。まず500球でやって、試行期間で医学的なデータを収集して、緩すぎるというのであれば再検討する」と語った。夏の甲子園大会の地方大会で投手別の投球データを収集する。

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