巨人、球団関係者全員に優勝時計 300個特注 原監督「同じ気持ちで戦っていきたい」

[ 2019年11月30日 05:30 ]

球団納会であいさつする原監督(中央)(撮影・会津 智海)
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 5年ぶりにリーグ制覇した巨人が「優勝記念腕時計」を約300個特注することが29日、分かった。原辰徳監督(61)をはじめ、コーチ、選手、スタッフに加え、全球団職員に配布される。現場、裏方が一体となってV奪還したことを祝す異例の記念品だ。この日は球団納会が静岡県熱海市内で行われ、選手、フロントら約300人が参加した。

 浴衣姿の原監督が立ち上がり、ねぎらいの声を掛けた。畳の大広間に球団関係者が一堂に会す、年に一度の大行事。冒頭で「どういうポジションであれ、汗を流した状態で一体感を持つというのが一番大事。そういうことで強く、せん望のまなざしで見られる巨人軍になる」と訴えかけた。

 全員で5年ぶりリーグ制覇の誇りを持つ。球団がチャンピオンウオッチを約300個製作し、原監督、コーチ、選手だけでなく、全スタッフ、球団職員に贈られることが決まった。02年に日本一となった際は原監督の提案で70個の腕時計が限定生産されたが、球団関係者全員に贈呈されるのは異例の祝い事だ。

 銀盤上部に「GIANTS」の文字がさん然と輝く腕時計。メーカー名が記されていない特注品で、まさに「ジャイアンツ時計」となっている。オレンジ色の縁取りが施され、「令和元年 CHAMPION」の称号が光る。V奪還を祝うにふさわしい高級感のあるシャープなデザインだ。

 原監督に先立ってあいさつした今村司球団社長は「原監督の役割、僕は社長としての役割。選手、球団、裏方の役割。皆その役割を実行していくのが監督がおっしゃる“個人軍ではなく巨人軍”」と強調。その集大成が「優勝」と振り返った。

 宴会前のゴルフコンペでは選手や職員などの垣根なく同組で回った。原監督は「いろんな部署で役割は違うかもしれないけど、同じ気持ちで戦っていきたい。2020年度、目的を遂行できるように戦いたい」と号令をかけた。2連覇そして8年ぶりの日本一へ向け、時計の針は動き始めている。

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2019年11月30日のニュース