SNSで話題 阪神・島本 坂本三振斬りの“魔球”の正体は?

[ 2019年5月30日 17:45 ]

<神・巨>7回2死一塁、坂本を空振り三振に斬った・島本   (撮影・成瀬 徹) 
Photo By スポニチ

 高山の代打サヨナラ満塁弾で幕を閉じた29日の巨人戦で、出色の投球内容を見せたのが9年目の島本だった。

 1点ビハインドの6回から2番手で登板すると、任された2イニングで5奪三振の快投を披露。許した走者は四球の1人だけとほぼ完ぺきな投球で自軍へ流れを引き寄せた。目を引いたのが、7回2死一塁で迎えた坂本との対戦。言わずと知れたリーグ屈指の強打者を、空振り三振に斬って取り、大歓声に包まれ聖地のマウンドを下りた。

 直後から、ツイッターではこんなつぶやきが見られた。「今のはシュート?」「島本ってツーシーム投げてたっけ?」「坂本の反応がなんやこれ?って感じやった」。あらためて映像を見れば、坂本もバットが空を切った後にボール球に手を出してしまったようなリアクションだった。

 一体、あのボールの正体は?練習後、本人が説明してくれた。「あれは直球です。ただ、少しシュート回転してホップするような軌道で。調子が良い時に出るボールなんです。シュート回転した悪いボールじゃなくて、あの時もしっかり指にかかっていたので」。好調時特有だという独特の軌道を描く直球だった。さらにボールを受けた梅野も「ちょっと吹き上がるような直球。左投手はクロスファイアのイメージがあるけど、なかなかあのコース(外角)に投げられないと思う」と会心の1球を振り返った。

 開幕から中継ぎの一角に定着し奮闘する左腕は「内角を使わずに、外角で抑えられたので、少し自信になりました」と遠慮げにうなずいた。「魔球」とは言わないまでも、見る者を惑わせるウイニングショットで、道を切り開く。(遠藤 礼)

続きを表示

この記事のフォト

2019年5月30日のニュース