ヤマハ 3年ぶり都市対抗出場、代打河野同点打に青柳V打 九谷締めて男泣き

[ 2019年5月30日 23:33 ]

都市対抗野球 東海地区2次予選第1代表決定戦   ヤマハ3―1東邦ガス ( 2019年5月30日    岡崎市民 )

<都市対抗東海地区2次予選第1代表決定戦、東邦ガス・ヤマハ>歓喜の輪の中で、顔を覆うように号泣するヤマハの左腕・九谷(右)
Photo By スポニチ

 ヤマハが愛知・岡崎市民球場で行われた第90回都市対抗野球大会東海地区2次予選の第1代表決定戦で東邦ガスを3―1で破り、3年ぶり40度目の本大会出場を決めた。ナインは7月13日、東京ドームで開幕する舞台で4度目の日本一へ挑む。

 2年分の思いが大粒の涙となって西日に輝いた。リリーフエースの左腕・九谷が9回2死一塁を遊ゴロで締めると、女房役の井上と抱擁。バックから、そしてベンチから次々と仲間も合流する中、最後までグラブをはめた右手で顔を覆うように号泣する九谷の姿があった。「自分が投手陣の中心で回してもらっていたのに2年間もドームに行けなかった。悔しさもあったし、“自分が投げていいのか”という思いもあったので、うれしくて」と声を詰まらせた。

 劇的なドラマは8回にやってきた。駒大から入社1年目の右腕・辻本に7回まで2安打無得点に封じられていた打線が奮起だ。1死二塁で代打・河野が「引っ張れる球を狙っていました」と直球を右中間に起死回生の同点二塁打。2死二、三塁とチャンス広げると、1番の青柳が見事中前にはじき返し決勝の2点を奪った。

 「低めの甘い真っすぐ。“決めよう”ではなく、“自分のスイングをしよう”という気持ちで打ちました」

 真面目でめったに表情を表に出さない男が珍しく喜びを表現した。主将を務めた昨夏までの2年間本大会出場を逃し、首脳陣が交代。「主将としてみんなを勝たせてあげられなかった自分の責任もあります」と自身もリーダーの肩書きを失った。それでも、ベテランとして名門復活へけん引する立場は変わらなかった。昨年7月1日付で就任した室田監督が求める「つなぐ野球」をチームに浸透させながら「辛抱してきた結果、向かって行く気持ちが出た予選4試合。やってきたことは間違っていませんでした」と大きくうなずき、さらに、どんな時でも野球部を見捨てずに熱いエールで背中を押してくれた社員の方に対し「恩返しができました」と感謝し安どした。

 先発して最速タイ150キロの直球を主体に7回1失点と好投した右腕・近藤は「ピンチでも冷静に投げられました。ドームでも投げたいです」とすっかり投手陣の柱に成長。15年ぶり3度目と東海地区第1代表として、聖地でも強いヤマハを見せつける。(小澤 秀人)

続きを表示

「稲村亜美」特集記事

「プロ野球 交流戦」特集記事

2019年5月30日のニュース