輝く猛虎ブルペン陣、9回以降無失点継投 ジョンソン「サイコー」

[ 2019年5月30日 05:38 ]

セ・リーグ   阪神―巨人 ( 2019年5月29日    甲子園 )

<神・巨>10回に登板したジョンソンは無失点に抑える(撮影・奥 調)
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 阪神と巨人の勝敗を分けた要因は間違いなく救援陣の差だった。試合がもつれればもつれるほど、猛虎のブルペン陣は輝きを増す。同点の9回から登板した阪神・ドリス、ジョンソン、能見、藤川がそろって最高のパフォーマンスを見せ、無失点リレーで高山の劇弾を呼んだ。10回の1イニングを無失点投球し甲子園では13試合連続無失点としたジョンソンが頬を紅潮させながらブルペン陣の総意を代弁した。

 「ブルペン陣だけじゃなく、ベンチ総動員で、全員で勝ち得た勝利だよ。サイコーだよ」

 助っ人右腕も劇勝に思わず声がうわずった。23日ヤクルト戦以来の登板。先頭の丸に四球を与えたが後続を断ち最後は炭谷を外角152キロの直球で見逃し三振に仕留めた。バトンを受けた能見は11回を3人斬り。28日に40歳になったばかりで「40代の励みになれるように」と話していた通りの力投で10ホールド目をあげた。

 12回を締めくくったのは藤川。2つの四球などで2死一、三塁のピンチを背負ったが、中島をフォークで空振り三振に封じると右拳を突き上げ、人さし指を天にかざした。再昇格後、12試合連続無失点で3勝目を挙げた百戦練磨の男は「何も言うことはないよ」と軽快な足取りでロッカールームへと消えた。4人で許した安打は1本のみ。凄さがより際立つ夜だった。(吉仲 博幸) 

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