阪神・島本、2回5K零封の好救援「流れを持ってこようと」

[ 2019年5月30日 05:35 ]

セ・リーグ   阪神―巨人 ( 2019年5月29日    甲子園 )

<神・巨>6回から登板した島本は2イニングを無失点に抑える(撮影・奥 調)
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 劣勢の中で阪神・島本が圧巻のパフォーマンスを披露した。1点ビハインドの6回から登板し破壊力ある巨人打線に対し力のある直球で押しまくった。2回を5奪三振、無安打無失点にまとめ、終盤勝負の道筋を立てた。

 「(6回は)点を取った直後の回だったので、流れを持ってこようと思いました」

 先頭の代打中島を外角高め直球で空振り三振に仕留めるとゲレーロは外角直球で見逃し三振。真骨頂は7回だ。亀井に四球を与えたが小林、代打陽岱鋼、坂本勇からいずれも三振を奪った。特に観衆のどよめきを誘ったのが通算200本塁打を記録した坂本勇への決め球。外角いっぱいに制球された144キロ直球で空を切らせた。

 19日の広島戦以来10日ぶりの登板。自身3年ぶりとなる区切りの20試合目の登板で持てる力をすべて出し切った。「出る試合で0点に抑えないと信頼してもらえない」の口癖を有言実行した。梅野からは「シマの中でもベストピッチ。球も頭の中もベストな状態だった。流れをつくってくれた」と称えられた。今や矢野阪神に欠かせぬ貴重な中継ぎ左腕がブルペン陣の屋台骨を支える。(吉仲 博幸)

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2019年5月30日のニュース