広島・大瀬良「みんなに感謝」7回3失点5勝、リーグトップ並んだ

[ 2019年5月30日 05:30 ]

セ・リーグ   広島5―3ヤクルト ( 2019年5月29日    神宮 )

<ヤ・広>中崎からウイニングボールを受け取る大瀬良=左(撮影・篠原岳夫)
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 負けない。これが相性というものか。広島・大瀬良が7回を3失点にまとめ、リーグトップに並ぶ5勝目。デビューからの同一カード連勝記録を11とし、球団記録を塗り替えた。

 「今日にしてもそうですし、本当に5点取られても逆転してくれて勝った試合もある。チームも伸ばした連勝だと思うし、みんなに感謝したい」

 苦しい立ち上がりだった。制球が定まらない。1死二、三塁から、村上には右中間席中段へ逆転3ランを運ばれた。前回対戦した15日も、終盤の逆転で負けはつかなったが6回7安打4失点。暗雲が漂ったが、ここで崩れないのがエース右腕の真骨頂だ。

 「(初回は)思うようにコントロールできていなかった。良くないな、と思いながら投げていた。(緩急は)途中からですね。カーブとかいろんな球種を使いながら投げられた。本当にアツさんに感謝しています」

 2回2死三塁を切り抜けると、会沢の好リードにも助けられリズムをつかんだ。110キロ台のカーブをアクセントに緩急を駆使。無四球が物語るように内外角の際どいコースを投げ分け、3回以降の5イニングを被安打1、4度の3者凡退で切り抜けた。5回先頭では今季4本目となる左前打で出塁し、そこから打線が逆転に成功。投打で流れを呼び込んだからこその、白星だった。

 「今日は大好きなおばあちゃんの命日だったので、勝ちたかった」。祖母への感謝の思いも力となり、これで4月25日の中日戦から自身4連勝。本領を発揮するのは、まだまだこれからだ。

 ≪デビュー同一カード連勝で球団新≫大瀬良(広)がリーグ最多に並ぶ5勝目。ヤクルト戦は通算11勝0敗で、デビューからの同一カード連勝としては95~97年山内泰幸の巨人戦10連勝を超える球団新記録となった。また、広島は両リーグ30勝一番乗り。広島の両リーグ30勝一番乗りは96年以来23年ぶりだ。5月はこれで18勝目となり、94年8月にマークした月間勝利の球団記録に並んだ。

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2019年5月30日のニュース